笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1002は「貌」。風貌がわかるリモート読書会はいい

今日の漢字は「貌」。容貌、美貌、全貌。

 

 昨年暮れに初めて読書会に参加し、最近はリモートで何回か参加している。

 初めて参加した時は、リアルな会で、30人くらいが会議室に集まり、グループに別れて本を紹介し合ったが、オミクロン株が猛威を奮い、最近はリモート開催が続いている。

 

 リアルの場合は皆さんマスクで、結局風貌はわからずじまいであったが、リモートの場合は画面上とはいえ顔が見えるからいい。「会議室で初対面だったあの人の顔はこんな感じだったのか」とわかる。あとはリモートは自分の部屋で寛ぎながら参加できて気が楽である。会議室での緊張感も捨てがたいが、リモートは精神的に楽というのが強みでもある。

 

 さて、何回か読書会に出て気がついた点。

 1つ目は、紹介する本を精読するようになったこと。私の参加する読書会は、1人10分の持ち時間で、5分紹介、5分質問コーナーの配分。自分の本を5分間紹介するためには、ある程度本の内容を理解しなければならないし、なぜ取り上げたのかの理由、さらにおすすめする理由を主観を交えて話す必要がある。そのためには、紹介する本をきちんと読み込まねばならない。これが意外とポジティブな行動で、今までは大概は1回読んで終わりだったものが、再読するようになった。しかも気になる箇所は付箋をつけてチェックする。本来は1回読んで本棚行きの本が、さらなる精読の対象として蘇るのが、今まで私の読書形態にはなかったため、とても新鮮に映る。

 

 2つ目は、本の紹介者のプレゼンをよく聞くようになったこと。それは、そのあとの質問タイムで何を質問しようかと考えながら聞いているので、紹介者の一字一句を聞き逃すまいと耳をそばだてるから。まさに傾聴状態。紹介された本に対して質問をすることは、その本をさらに深く理解することにつながるし、紹介者へのリスペクトになる。興味を持てば、その後自分もその本を購入して読んでみようという共感力につながる。普段は会社や家庭において、ここまで意識を集中して人の話を聞くことはないから、とても勉强になった。

 

 最後はやはり自分の本の趣向を広げる、つまり視野を広げること。得てして自分一人の考えでは、どうしても選書は偏ってしまう。アマゾンでも本を検索していくと、ご丁寧に「あなたへのお勧め本」が表示されるが、所詮自分の興味の範疇でしかない。読書会で紹介される本は、ミステリーから古典、哲学書、漫画、絵本などバラエティに富む。「そうきたか」と不意打ちをくらうケースもあり、目からウロコ状態。自分の思考の殻を破る観点からも、さまざまなジャンルの本を意識することは、とても刺激になる。

 

 というわけで、読書会の楽しさにどっぷりハマっている自分がいる。次はどの本を紹介しようかと、積読本を読み返したり、書店で新たに買求めたりと、「読書会用の読書モード」という、新たな行動様式が増えたことで、これはこれでまた日常生活に刺激をもたらせているのも事実なのである。

 

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美貌がいいのは羽生結弦