笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1054は「除」。除雪は辛いよ

今日の漢字は「除」。除去、除外、免除、削除。

 

私の住むここ札幌も、今は雪まつりで多くの観光客で賑わう。先日、仕事が休みの日曜日に、雪まつり会場である大通公園を朝8時に歩いていると、お笑い芸人のタカ&トシがロケしていた。朝早くからご苦労さまなことです。周りにいた人は誰一人気づいていなかったよう。そこで、親切おじさんの私は、近くにいたおばちゃんの団体に「タカ&トシがいますよ」と教えたら喜ぶだろうと近づいてみると、おばちゃんらは韓国語を喋っていた。がつくり。コロナが解禁となって、雪まつりを見に韓国や台湾などからの観光客が増えているようである。

 

雪といえば、先日ラジオの投稿で、地元の人が観光客らしき家族連れの会話を盗み聞きしたところ、中学生くらいの子供が「雪かきしている姿が見たい」と親に要求していたそうだ。

雪のない地域から来た人にとって、「雪かき」は憧れの行動なのか。「こっちは毎日のように家の前を雪かきしてほとほと疲れているのに。毎日雪かきする身にもなってみろ」とラジオの投稿を聞きながらぼやいた次第である。

 

考えて見れば雪かきに生産性はまるでない。除雪をしたからといって儲かるわけでもないし、単に筋肉痛になって終わり。家の前が綺麗になっても誰も褒めてくれない。隣の家主と除雪時に出くわすと、100%交わす言葉は「よく降りますねー」。本当にこの時期は憂鬱でしかなく、しんしんと降る雪を見るたびに「南国に住みてー」と思ってしまうのである。

 

そんな中、唯一ほっとできる代物は「ママさんダンプ」。このネーミングが私は好きである。誰が名付けたかは知らないが、グッドネーミング。雪かきのつらい作業がママさんでも簡単にできる大きなダンプ(スノーダンプ)は雪かきの頼もしい相棒。これが「おじさんダンプ」だったら絶対に売れないだろう。この名前を聞くたびに、会社勤めで留守にする旦那に変わって、主婦たちがママさんダンプでしこしこと除雪する姿を想像するだけでも楽しい。除雪という苦行に「ママさんダンプ」という優しい言葉で包み込むイメージ戦略は、「今日もママさんダンプで雪かきすっか」と逆に男たちに挑戦心を植え付ける動機にもなっている

 

早く来い来い春よ来い。