笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字927は「戒」。子育て経験の少なさを自戒する

今日の漢字は「戒」。警戒、戒厳令、厳戒体制、十戒、戒名。

 

   地元北海道放送HBCラジオ毎日放送されている番組に「金子耕弐(こうじ)のファミリートーク」という番組がある。パーソナリティの金子氏が、約2分間、子育てや家族の絆、親子のあるべき姿などについて、エピソードを交えて紹介する番組。金子氏は子育てをテーマに各地で講演会をしていて、コロナも収束傾向にあるということで、たまたま市内で講演会があり、聞いてきた。私自身は子育てがほぼ終わった世代ではあるが、孫育ての可能性もあるわけで、何らかのヒントが得られるかと思い、参加した。

 

    会場は60人収容の会場に70人が入り、熱気ムンムン。と言いたいところだが、コロナで座席は距離を置いての配置であった。

   齢65歳の金子氏の番組はかれこれ14年続いていて、根強いファンがいるようである。約1時間半の金子氏の子育てに関する話はとても参考になった。

 

   金子氏曰く、子育てに大切なことは、「時間と感動の共有」、「愛」「リーダーシップ」という。講演では、この中の「時間と感動の共有」に重点を置いて話をされた。

 

    子供に愛情を伝える最も有効な手段は、親が子供のために時間をかけること。忙しい中でも親が子供と積極的に関わろうと努力すると、親(父親も母親も)がいかに子供を愛し、どれだけ子供を優先順位の高い所に位置づけているかがわかる。親が子供と過ごす時間をないがしろにすると、子供は自分の存在価値を評価することができなくなり、自信を失っていく。親との濃密な時間を過ごすことで、自分が認められていると自覚する。セルフイメージが高まる。子供は大人が考える以上に繊細な生き物なのである。

 

   人間は本来は自分が大切なものに対して時間を使う。それが人間の本能。趣味などを考えればよくわかる。だから時間をかけてお互いに感動を分かち合うことで親子関係がうまくいく。

 

    具体例として、息子の昆虫採集に付き合う親が紹介される。平日の4時に起きて息子と森に行き、カブトムシを採ってきて、父親はそのまま会社に行く。息子は、父親は会社で忙しいのに時間を作って昆虫と捕りに付き合ってくれたことをいつまでも覚えている。そうした経験が「自分を愛してくれていた」とのセルフイメージの高揚につながる。

 

人は感動を共有することで、親子の絆は強固になる。

 

    これを聞いて自分としては、反省しきりの部分が多々ある。仕事にかまけて子供と遊ぶことをおろそかにしていたと自戒する。幸いゴルフはしなかったので、土日の付き合いゴルフの趣味はなかったが、その分家でゴロゴロすることが多かった。虫取りはしたこともなく、一緒に釣りをすることもなかった。今思えば、もっと息子とキャッチボールをしたり、キャンプに連れていったりすれば良かったと反省しきり。金子氏の話に、半分顔を赤くしつつ、俯いて聞いていたのであった。感動を共有する時間があったかを自問自答すると、少なかったような気がする。今はもう20歳を越えた息子に聞いてみようかと思ってしまった。

 

    とても充実した講演の時間はあっという間に終了。最後に金子氏が自らが著した著書を紹介していたので、私はもう少し勉強をしようと思い、1冊購入した。

    子育て現役世代だったら、また違った感覚で聞いたのだろが、時すでに遅し。しかし誰かに伝える手はある。間接的ではあるが、こうして伝えたり、子育て世代の人たちにアドバイスする方法もあると思う。

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企業の懲戒処分はなくならない