笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字825は「腸」。腸詰め食品あれこれ

今日の漢字は「腸」。胃腸、大腸、小腸、盲腸。

 

    お弁当の主役、ソーセージやウインナー。いわば腸詰め食品。このおかずがあるのとないのとでは、心情が大きく揺れる。最近は冷凍食品のバラエティさで、唐揚げやコロッケ、シューマイなどにその座を脅かされてはいるが、赤い色のウインナーは、卵焼きをも凌駕するキングオブ弁当と言っても過言ではない。

 

    何と言っても幼稚園時代の「タコさんウインナー」によって自分自身の弁当アイデンティティが決まる。誰が考案したかは知らないが、赤ウインナーをタコに見立てて創作する知恵は日本人の「職人気質」と「遊び心」に通じるものがある。子供に食べさせるだけではなく、見た目でお弁当を楽しんでもらいたいという親心が子供の成長を後押しするかのような、一種の食育の役割を担っているような気がする。

 

    ソーセージは袋入をコンビニで買ってきて、おにぎりのおかずとして食べることが多いが、これまた小腹を満たすのには勝手がいい。

 

    ソーセージといえば本場ドイツに旅行した際、屋台の焼きソーセージを買って食べた。まず店先から漂うソーセージの焼ける匂いが食欲をそそる。ソーセージ自体はコンビニのフランクフルトくらいの長さで、太さはそれよりふた回りくらい細いイメージ。これに小さめのパンを挟んで食べる。マスタードやケチャップをつけず、素のままで食べるが、塩味が効いていて旨い。

 

    ドイツのソーセージは誰もが「旨い」というが、その名に恥じないおいしさ。これを食べるとビールが飲みたくなるのは必至で、ドイツ人はビール党が多いのも納得できる。どこの国も国民食はレベルが高いというが、ソーセージはドイツ人の胃袋を何世紀にも渡って楽しませているのである。

 

   日本でも屋台や居酒屋などでソーセージを提供する店は多いが、なぜかあまり美味しいと感じない。気候がそうさせるのか、材料が違うのか、雰囲気で違うのかわからないが、その国の名物料理は本場で味わうのに限ると得心している。

 

    かたや、知名度はそれほどないものの、それなりの市民権を得ているフランクフルト。お祭りの屋台やコンビニのフードショーケースに鎮座するフランクフルトを見ると、思わず食べたくなる。コンビニの優れたところは、フランクフルトの美味しさではなく、それにかけるマスタードとケチャップソースが入った容器。ディスペンパックというらしいが、2種類のソースがいっぺんに出てくる容器は日本だけらしい。確かにフランクフルトに付き物の2種類のソースが別容器で出てくるのは画期的。意外と気づかないが、優れた発明であることは間違いない。

 

    ソーセージやウインナーは西洋由来の食べ物でありながら、日本の食生活には欠かせないものとなっているとともに、食育の一端をなす重要な食べ物であるのかもしれない。

f:id:laughing-egao:20210816180850j:plain

胃腸薬はキャベジンに限る