笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字539は「直」。直木賞作品を振り返る

今日の漢字は「直」。直線、直接、直前、直営、正直、直流、直方市

 

    本はよく読むが、読書人生において直木賞作品はあまり印象に残っていない。ほぼ無縁の世界にように思う。

 

   元々小説を進んで読む方ではなく、本屋大賞をはじめ、ベストセラー本にも手を出したことはほとんどない。

 

   はて、今まで直木賞を読んだことがあっただろうか。ネットで受賞作を確認する前に、まずは過去の記憶を呼び起こす。

 

鉄道員(ぽっぽや)」(浅田次郎)は読んだが、内容は今ひとつ。その前に世に出ていた「蒼穹(そうきゅう)の昴」の方がはるかに良かった。こちらが直木賞に相応しいと、鼻白んだ記憶がある。しかし浅田氏の作品はそれ以後、ほとんど読んでいない。

 

   「理由」(宮部みゆき)もよかったが、個人的には「火車」の方が好き。その後に読んだ「模倣犯」はあまりのエグさに戦慄を覚えた。これまた浅田氏同様、しばらく宮部ワールドには足を踏み入れていない。

 

   あとは全く思い出せない。ということで、ネットの助けを借りて、歴代受賞作品と読んだ記憶をクロスオーバーさせてチェック。

 

マークスの山」(高村薫)は途中で挫折した。

「テロリストのパラソル」(藤原伊織)は、ハードボイルド作品だったような。記憶が曖昧。

 

「柔らかな頬」(桐野夏生)はミステリー。あー思い出した。ニュースステーション(当時)で、キャスターの久米宏が番組に出演した本人の目の前で、小説の最後のフレーズを読み上げるという暴挙に出た。久米の掟破りな行動が物議を醸し、週刊誌で叩かれていた。ストーリーでは死体遺棄の狡猾さが強烈に印象に残っている。

プラナリア」(山本文緒)、「ビタミンF」(重松清)。読んだのは記憶にあるが、内容は全く覚えていない。

 

空中ブランコ」(奥田英朗)は笑えた。彼の小説は発想、着想が面白く、初期の作品はほぼ読んだが、直木賞以降の作品はあまり読んでいない。昨年、旅行のお供に携えた「ナオミとカナコ」は時間を忘れて読みふけった。

 

「容疑者Xの献身」(東野圭吾)のストーリーは出来過ぎ。こんなうまくいく犯罪はないだろうというご都合主義。彼の初期の作品は好きで「秘密」や「白夜行」、「天空の蜂」などはいい作品だと思う。しかし映画化された「マスカレードホテル」や「夜明けの街で」「game」は駄作。今や日本を代表する大ベストセラー作家にのし上がった東野氏だが、最近は技にはまりすぎて読む気にならない。策士、技に溺れるの感あり。

 

   邂逅の森(熊谷達也)はつい最近中古の文庫を呼んだ。秋田のマタギの物語で、熊好きの私としては、期待して呼んだが、今ひとつ入り込めなかった。

と、ここでネタは途切れた。

 

   受賞作品群を観ても、最近の直木賞はほとんど読んでいない。地元つながりという点では、「ホテルローヤル」の桜木紫乃は地元北海道釧路市在住なので身近な存在。読んでみたいと思っているうちに近々映画が公開されるので、そちらを見ようかと思っている。

   また、「少年と犬」で直木賞を受賞した馳星周は北海道の馬産地の浦河町出身であり、こちらも身近な存在であり読んでみたいと思う。

f:id:laughing-egao:20201027200407j:plain

恋は直球勝負