笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字593は「薦」。お薦めのミュージカル映画は?

今日の漢字は「薦」。推薦、自薦、他薦。

 

歌と踊りがミックスされたミュージカル映画

個人的なお薦めミュージカル映画を紹介したい。

 

第一位。

アーティスト。白黒でサイレント映画ながらミュージカル映画という不思議な構成だが、ストーリーは良くできている。アカデミー賞作品賞の栄冠を手にしたが、それくらいいい映画だった。サイレントの隆盛から凋落、そしてトーキーの時代へ。サイレント映画で名を馳せた主人公の苦悩が感性豊かに描かれていた。私はレンタルで見たが、もう一度見たい作品である。

 

第二位。

ザ・グレイテスト・ショーマン。3年前と比較的新しい作品。サーカス劇団を運営する男の波乱万丈の生涯をリズミカルなテンポの曲とともに踊るシーンが印象に残る。劇中の歌「This is me」は日本の高校生のダンス動画のネタになったり、ビールのCMに使われたりと、一躍有名になった。私の一番好きなシーンは、レベッカ・ファーガソンという女優が歌姫として舞台で歌う「Never enough」がいい。鬼気迫る表情で歌う彼女の姿にゾクゾクっときた。

 

第三位。

ヘアースプレー。田舎のちょっと太ったお茶目な女子高生が一躍ダンス番組の主役に躍り出るサクセスストーリー。1960年代のダンスビートに乗せて踊る姿はかわいい。今でいう3時のヒロインのかなでがミュージカルダンスを踊るようで、何となく身近に感じる。それほど可愛い訳ではない女性が主役を張るのは、ハリウッド映画ならでは。邦画では成立しないだろう。ある程度のヒットを狙い、それなりの配役でそれなりのヒットを目指す今の日本の制作委員会方式では、日本版「かなで」のような配役は望むべくもない。ちなみに劇中で、ジョントラボルタがこれまた小太りのお母さん役で出演していて、意外とはまっていた。

 

第四位。

ララランド。

アカデミー賞の大本命と言われながら、賞を逃した。しかしアカデミー会員の受けは良かったと聞いた。主演女優賞を獲得したエマストーンは可愛いかった。記憶に残るシーンは、冒頭のハイウェイでのダンスシーンと、ロスの郊外の公園で、夕焼けを背景に主演の男女が踊るシーン。不自然に靴を履き替えて踊るのがミュージカルらしく、微笑ましいシーンであった。個人的には後半でBパターンのストーリーが流れるのがいただけない。ストーリー的には凡庸であったことが四位という結果に。

 

その他はと言われると、レ・ミゼラブル、マンマ・ミーア、ウェストサイド・ストーリー、オペラ座の怪人あたりがランク外という感じ。

 

そうした中、後味の悪いミュージカルと言えば、ダンサーインザダーク。ラストシーンが切な過ぎて泣けるというより、虚しさが残る。こういうミュージカル映画もあるんだという見聞を広める意味では、一見の価値あり。私は二度目は見たいとは思わないけど。

 

基本ミュージカル映画は元気をくれる。そういう意味では何も考えずに、音楽と躍りで映画をシンプルに楽しみ、明日に生きる原動力となるような作品に巡り会えれば、人生トクした気分になるのではなかろうか。

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自民党推薦候補と聞いても有り難くも何ともない