笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字461は「土」。東京のお土産について考える

今日の漢字は「土」。土地、土器、土壌、土砂、国土、土星、土曜日、風土、土佐、土井晩翠

 

   お土産について考える。

 

   もらってうれしいお土産のお菓子は何だろう。

 

    私の会社では、いまだに東京出張時に限り、職場におみやげのお菓子を買ってくるという昭和文化が残っている。なぜか北海道内の出張には誰もお土産を買ってこないのに、東京だけは別格。まあ、基本的に道外出張は東京しかないから、他の地域のお土産に触れることはまずないのだが、たまに東京出張者のお土産を見ると嬉しくなってくる。(但し最近は新型コロナウイルスでめっきり出張が減ったので、過去の振り返りではあるが)

 

    何と言っても一番嬉しいのは東京ばな奈。これは定番中の定番。キング・オブ・トーキョーのお土産。ふわふわの食感と中のバナナのとろみ感が相性抜群。値段も手ごろなので、職場のお土産として喜ばれる。出張者の80%がこのお土産を買ってくるので、ほぼこれしか食べたことがないという感じ。

 

    残りの20%のうち、10%は東京ラスク。これは最近知名度上昇中。これが職場のテーブルに載っていると、買ってきた同僚に思わずありがとうと言ってしまう。サクサクの食感と軽さ、パリパリっと小気味良い音が食欲を誘う。見ただけでなんだか嬉しくなるお菓子。

 

    あとの10%はひよこ。言わずと知れた東京銘菓。しかし和菓子だけに内輪ではあまり人気がない。

 

    中身のぼそぼそ感が私はあまり好きではないし、どこにでもありそうな和菓子の風情に、あまりに定番すぎて積極的に手が出ないというのが実態である。食べると飲み物が欲しくなるという点もマイナスポイント。

 

   あとは番外編で「シュガーバターサンドの木」。中のホワイトショコラが美味しい。青い包み紙を職場のテーブルの片隅に発見すると「ムフフ」と真っ先にゲットする。

 

     まあそんなお土産事情ではあるが、では滅多に食べられない、東京以外の全国のお土産で、「これは」と思うものは何だろうか。全く個人的嗜好から考えた。

 

    栄えある1位は赤福。「伊勢に行きました」パターンだが、これを見せられると感動する。伊勢というレア感と、はるばる伊勢?の希少価値。これぞキング・オブ・関西のナンバーワンお土産。

 

   第2位は、浜松のうなぎパイ。これも浜松まで行かねば買えない。実は以前浜松に行った際、うなぎパイを製造している「春香堂」というお菓子工場を見学しようとしたら、車が大渋滞で入れなかった苦い記憶がある。だからここのお菓子をただ単純に食べたいという動機。

 

    第3位は、仙台銘菓、萩の月。仙台のお土産などほとんど見たこともない。だから貴重。一度楽天の試合を見に仙台に行った時に個人的に食べた。カスタードクリームがなんともしっとりとして味わい深い。東京ばな奈に通じるものがある。実は北海道にも萩の月と瓜二つの「菓か舎」という会社が製造している「札幌タイムズスクエア」というお菓子がある。厳密に食べ比べたことはないが、くりそつだと思う。後者が前者を真似たのは間違いないと思われるが、なぜか地元でこのお菓子を食べることはないから不思議だ。

 

    最後に番外編。個人的に大阪に行ったときに見つけて買ったお菓子「面白い恋人」。当然ながら北海道ブランド菓子「白い恋人」のパロディ版と思うが、さすが笑いの殿堂関西。よしもと興業が作ったお菓子だが、パッケージが本家に酷似しているとして、石屋製菓と訴訟に発展した経緯がある。そんなまがいものをお土産として買ってこられると、買ってきた人の笑いのセンスの良さを褒めると思う。

 

    会社や近所、家族にお土産を買ってくるというのは「日ごろからお世話になっている」という感謝を示す行為として日本独特の文化と聞くが、相手に負担にならない範囲でやりとりするのは、円滑な人間関係を維持していく上でも良い習慣である。お父さんが留守を預かる家族にお土産を買う行為も、申し訳ないという気持ちの表れでもあり、気遣いと忖度文化としては、まだまだ捨てたものではないと思う。

 

    全国何百種類のお菓子が鎬を削るお菓子業界では、お土産需要の占める割合は相当数あると思い、観光を下支えする存在として決して無くしてはならない習慣でもある。

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郷土愛はいつまでも持っていたい