笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字868は「潟」。新潟の酒は旨い

今日の漢字は「潟」。干潟、潟湖。

 

   山形のお隣、新潟県。新潟のパブリックイメージは、米どころ、日本酒が旨い、佐渡ヶ島、東西に長い(上越中越下越)、上杉謙信田中角栄コメリ亀田製菓

   

    新潟は学生時代の帰省で京都〜青森間の特急白鳥号をよく乗っていたから、何度も通過した。しかしいつも通過するだけで、途中下車したことはなかった。北陸方面から新潟駅に到着して、数分停車後、今度は逆方向に発車する。だから新潟駅に着くと、列車の椅子を回転させる作業が必要だった。京都から乗車した私には、そのたびに「やれやれ、やっと中間地点か」とため息が出た。当時電車は、大阪〜青森間を12時間かけて結んでいて、新潟でやっと6時間。そこからさらに青森まで6時間かかると思うと、腰が痛くなり、もううんざりだった。貧乏学生は列車で移動するしかなかったから仕方がないが、新潟駅は終着駅というよりは中間点という意識がしみついていた。

 

   新潟が終着、始発駅だという意識は、社会人になって東京に一時期住み、新潟に出張する機会に感じた。東京発の新幹線はMAXとき。2階建新幹線。会社の上司と同僚3人で日帰り出張に出かけた。

 

   そして仕事が無事終わり、夕刻東京に帰ろうとなったが、日本酒どころ新潟に来て、日本酒を飲まない手はない。日本酒好きの上司が「新幹線の時間を少し遅らせて、1時間1本勝負で居酒屋に行こう」と誘ってきた。早速駅前の居酒屋に入り、一杯目から日本酒をオーダー。銘柄は当然のごとく八海山。新潟を代表する銘酒を堪能した。帰る時間が決まっていれば、お酒のピッチも早くなる。3人とも1時間でべろべろに酔っ払い、慌てて新幹線に乗り込んだ。帰りの新幹線では東京まで爆睡。新潟への出張はこういう楽しみがあるのだとよくわかった。

 

   今はお酒を飲まなくなったので、日本酒どころの恩恵はない。ふるさと納税コシヒカリの返戻を期待して県内の自治体を探したことはあるが、動機が不純なのでやめた。よって新潟との縁はなかなか見いだせない。唯一スーパーで売っている柿の種を食べるくらいか。

 

   さて、サッカーはアルビレックス新潟。県下に多く飛来する白鳥から命名されている。J1時代は観客動員数が浦和レッズと双璧なくらい多かった。数年前にJ2に降格し、J2沼でもがき苦しんでいる。

    Jリーグでよく議論されるのが、サッカーシーズンを春から秋にかけてではなく、ヨーロッパと同じように秋から春にかけるべきという案。確かに選手の移籍の関係など、ヨーロッパと開催時期に合わせるのがベターだが、日本の場合は気候風土が違う。つまり新潟や山形などは、真冬は積雪で試合にならない。しかも氷点下の観戦の可能性もある。だからこの話題が出ると必ず新潟や山形のサポーターから異論が出る。それはあたり前。東北で真冬にサッカーの試合ができるはずがない。これは関東圏や西日本の上から目線の論理であると、私個人も憤慨している。日本では絶対に冬で屋外競技をしてはならない。

 

    そんな夏場の開催に命を賭けるアルビレックスの本拠地「デンカビックスワンスタジアム」は、2002年日韓ワールドカップの会場にもなったドデカイスタジアム。ここで熱狂的なサポーターとアルビレックスの試合を見てみたいと願っている。

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潟湖で有名なのは、サロマ湖霞ヶ浦