笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字337

今日の漢字は「身」。身体、身長、身の回り、身重、一身上の都合、平身低頭、粉骨砕身、身から出た錆、三世一身の法。

    仏教用語で身口意(しんくい)という言葉がある。身は「行動」、口は「言葉」、意は「意思」。身口意とは「思っていることを口に出して行動する」。身口意が三拍子揃っていれば、やりたいことが達成できる。逆にこの3つがバラバラだと成功は覚束ないという行動法則。

   ところが言っていることとやっていることが真逆ということは多い。

   「職場の雰囲気を良くしなきゃならなん」と言っていたA上司は、部下に残業を強要したりガミガミ口うるさく、かえって部下から疎んじられ、雰囲気は最悪。

   「若い人のアイデアをどんどん取り入れよう」と部下に発破をかけてやる気を出させたものの、その若い部下らが出したアイデアを全否定したB上司。

  「 経営層ご注進すべき時にはする。そうしないと会社は変わらない」と言っていたのに、いざ経営層から反論されて敢えなく退散し、「所詮は俺もサラリーマンだから」と悪びれもしないC上司。

   これらは小生の会社で日常繰り広げられている光景。

   身口意が全くバラバラで、それを悪気に思っていないということが問題である。

   こうして見ると、やはりこの中で一番大事なのは「口」である。身~行動と、意~意思は自分が主体であるから、自分で律したりコントロールすることが可能。しかし口ばかりは、その先に相手がいる。「言葉は凶器になる」というが、相手がどう思うかという想像力を働かせつつ、言葉を選んで話す高等テクニックが口には必要であり、だからこそ慎重なものいい方が大事。軽はずみな言動は後で自分の首を締めることになる。

   「痩せたくて・・」と言いながら、一向にダイエットの行動に移さない友人がいるが、意志が弱いなら言わなければいいのにと思う。

   また別の知人は、自分が好きな俳句をコツコツとやっているがそれについて語ることをしない。投稿が新聞に載ることもあるが、それを自慢することもなく、淡々としている。身と意に集中している証拠だろう。

   私も「このブログを見てね」といろいろ人に言っている手前、見てもらう以上はしっかり書かねばならないという点からは、公言(口)~毎日ネタを考える(意)~それをブログの文章で表現する(身)という身口意を意識しているということになる。

   人に見られることは大きなプレッシャーではあるが、所詮はブログ。日々思っていることを自分なりの視点で書くという行為に楽しみを見いだしているわけであり、肩肘を張らず三つがバランス良く調和するよう、これからも淡々と書き続けていきたいと思う。

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身の程知らずとならないよう、注意が必要