笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1051は「杯」。W杯カタール大会はどうなるのか

今日の漢字は「杯」。乾杯、賜杯天皇杯、優勝杯。

 

 日本は7大会連続でW杯の出場を果たした。最初の3試合で2敗と、このあとどうなることかと気を揉んだが、最後はオーストラリアを力でねじ伏せて、危なげない勝ちっぷりであった。もはや日本はアジア予選を突破して当たり前の雰囲気になっている。サウジアラビアについで2位でありながらも、3位オーストラリアとの力の差は歴然であった。

 

 代表チームは実力選手が勢ぞろいする、いわばドリームチームではあるが、今やどの国の代表選手もほとんどが海外チームで活躍。だから合宿で顔を合わせてからの始動では、複雑な戦術の落とし込みも難しい。しかしそれはどのチームも同じで、「海外でプレーする選手ばかりだと、まとまるのに時間がかかる」というのは理由にはならない。条件はどの国も一緒であり、結局は個々の実力をうまく引き出して、チームを勝利に導く監督の手腕が問われている。サッカーに詳しい人によると、今や長期間にわたってチームを熟成させるヨーロッパチャンピオンリーグに出るような強豪チームの方が、ナショナルチームよりも強いという話をしていた。W杯の実力度合いも少し落ちつつあるような気がする。

 

 さて、そのカタールW杯の組み合わせ抽選会があり、日本はスペイン、ドイツおよびコスタリカニュージーランドの勝者と当たることになった。スペイン、ドイツにしてみれば、この時点で予選リーグ突破は当たり前。日本との対戦は安全パイと見るであろう。逆に日本は間違いなく厳しい闘いになるが、ひと泡ふかせるぐらいの気概で闘ってほしいものである。スペインもドイツも日本とは初対戦。人々の記憶に残る試合として「ドーハの奇跡」を期待したい。ジャイアントキリングという言葉は、この試合のためにあると考えよう。そしてもし日本が予選リーグを突破すれば、スペインかドイツのどちらかが敗退するわけであり、大騒ぎとなるだろう。対戦相手で残るコスタリカニュージーランドの勝者に勝利できれば、1勝1敗1分の戦績で突破できる可能性もある。臆せず挑戦という言葉がふさわしいと思う。

 

 他の出場チームを見てみると、フランスやイングランドポルトガル、オランダ、ブラジル、アルゼンチン、メキシコと常連が名を連ねる。予想に反しイタリアが出場を逃した。サッカーどころのアイルランドやトルコ、スウェーデンなども出ない。レベルの高い欧州は本大会に出るだけでもひと苦労である。アジアのレベルで4.5もの出場枠があることに感謝しなければならない。

 

 2年間以上続くコロナや侵略戦争など、世の中はここ数年で風雲急を告げる事態に陥っている。平和の祭典であるはずのオリンピックやW杯が心から楽しめない雰囲気になるのはつらいところである。ロシアの侵略戦争が秋まで伸びることはないと思うが、心から楽しめる大会であってほしいと願う。



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祝杯を上げたい