笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1049は「命」。キラキラ線路を命名しよう

今日の漢字は「命」。生命、寿命、任命、使命、命中、亡命。

 

 世の中ネーミングライツ、いわゆる命名権が花ざかり。野球やサッカーのスタジアムはどこもネーミングライツ知名度を上げている。楽天生命パーク宮城、ペイペイドーム、バンテリンドーム、味の素スタジアムなどなど、今や企業名がつくのが当たり前。残念ながら我が札幌ドームは、売出し価格が高いのか、なかなか命名権が売れない。日ハムの新球場はすでに「日本エスコン」という不動産会社が権利を買い取り、「エスコンフィールド」として、2023年の日ハムの開幕戦に備える。そんなネーミングライツは、経営規模の小さい私鉄では駅に募集している事例がある。

 

 そこで経営者の視点で考え、駅ではなく、JRや地下鉄の線路にネーミングライツできないかを考えた。○○本線などの線路名をネーミングライツで売り出そうというもの。沿線にある企業は、PRのチャンスでもある。ということで仮想線路ネーミングライツ

 

 札幌から当別方面に走る線路で、田園都市線がある。都市部を通過し、最後はまさに田園地帯をトコトコ走る線路で、終点は北海道医療大学。この途中にロイズコンフェクトという地元のお菓子会社の工場がある。その工場にあやかって、「ロイズコンフェクト線」と命名しよう。ここのチョコレートはとても美味しいから、それを目当てに行く人も多いだろう。

 

 お次は札幌から新千歳空港に至る千歳線。この沿線にはビール工場が林立する。札幌ビール庭園という駅名も実在する。だからエリアを拡大して「札幌ビール工場線」。電車を使ってビールを飲んでもらう動機づけにもなる。ビールの売上アップは間違いない。

 

 旭川から北の最果て稚内へは宗谷本線がある。電化はされていないので、ディーゼルカーが走る風情だが、稚内に付く前に走るサロベツ原野の広大さと、進行方向左に見える利尻富士の景色は圧巻。「これぞ北海道」のダイナミックな景色が広がる。だから「でっかいどーほっかどー線」。車掌がアナウンスする時は少し照れるが、インパクトは絶大。これは沿線自治体からの受注を目指す。

 

 旭川から南下して、美瑛、富良野に至る線は富良野線富良野と言えば言わずと知れた「北の国から」の舞台。田中邦衛が鬼籍に入り、もうドラマの再現は叶わないが、ドラマによって一躍富良野が有名になった功績を讃え、「北の国から〜純と蛍線」。駅の発車合図は、当然ながらさだまさしの歌。クライアントはもちろんフジテレビ。

 

 札幌市営地下鉄南北線東西線東豊線と3つの路線がある。そのうち、中心部の大通駅から東西線を使って西に行くと、終点は宮の沢。ここから10分ほど歩くと、お城の形をしたチョコレート工場白い恋人パーク」にたどり着く。ここは石屋製菓が運営する工場で、土産物、お菓子のミュージアムなど、観光客に人気である。この宮の沢までのルートを「白い恋人パーク線」と命名しよう。観光客にはわかりやすいし、外国人の訪問も多いから人気はさらにあがるだろう。

 

 てなことを夢想してみた。「公共機関に企業名を付けるなどけしからん」と批判を浴びそうだが、それでは公共の電波を使ってCMを流す民放な何なのか。私鉄は良くてJRや市営地下鉄はだめなのか。そんなことはないいだろう。必ず改革には非難者や反対者が出てくるが、慣れてしまえばどうということはない。ぜひ新たな収入源として考えてもらいたいものである。

 

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本命チョコという言葉も死語になったか