笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字541は「鳥」。似鳥会長率いるニトリの快進撃は続く

 今日の漢字は「鳥」。焼き鳥、雛鳥、鳥取南鳥島鳥越俊太郎

   

    樺太出身の似鳥昭雄会長が率いるホームファニシングの会社、ニトリ

 

    店舗数607店、うち海外に66店。都道府県全てに出店済み。家具業界のトップをひた走る勝ち組企業である。

 

「お値段以上ニトリ」のコマーシャルは毎日見かける。

 

   安く、良質なものを提供するというコンセプトを軸に、豊かな住まいづくりを通じてお客さまに笑顔を届けるぶれない姿勢は凄い。

 

    札幌で創業した似鳥会長は、一代で巨大な会社を築いた。しかし、ここまでニトリが躍進するとは私も正直思わなかった。

 

    本州に進出する以前のニトリの家具は、お世辞にも質がいいとは言えなかった。

    いわば安かろう、悪かろう。デザインも今ひとつで田舎臭い。チープな作りなので、いつの間にか壊れてしまう。

 

   社宅住まいや借家ならニトリの家具で十分だが、一戸建を買う時は絶対にニトリの家具は買わないと決めていた。

   事実、2002年に家を構えた際は、ニトリの家具は一切購入しなかった。

 

   あれから20年。ニトリは変わった。

 

   高級家具とは違和感がなくなった。機能性がいい。デザインも洗練されている。

    何と言っても安いし、コスパがいい。一方で20年前に食器棚などを買い揃えた家具屋はいつの間にか無くなっていた。

 

    デフレの波にニトリの戦略がうまくはまったというのもある。バブル崩壊後、失われた20年で人々の価格意識は「安いものをより安く」となった。家具は丈夫で一生長持ちするもの。だから高くても仕方がないというイメージをニトリは覆し、安くて長持ち、デザイン性も飽きない戦略で攻めた。だからライバルは追いつけない。早いうちから東南アジアに工場の拠点を造り、価格で差別化できたのも大きい。

 

ニトリの快進撃はまだまだ続く。

 

    北海道発祥で全国規模になる企業はそうそうないから、ある意味北海道の希望の星がニトリなのかもしれない。「北海道から世界へ」。そんな夢を持てそうなワクワク企業である。

 

    そしてさらにニトリが、ホームセンター島忠の買収に動いている。島忠は、DCMホーマックから買収提案を受けている。ここも北海道発祥のホームセンターで、あちこち買収を繰り返し、企業規模を拡大している。そのDCMに挑戦状を叩きつけたのがニトリホーマックより高い株価でTOBをやるようだが、競争の激しいホームセンター業界だけに、目が離せない状況である。北海道発祥の2大企業がバトルをするとは20年前は想像だにしなかった。

 

最後に似鳥会長の成功の5原則を。(ニトリ成功の5原則)

ロマン・・アメリカのような家具のチェーンストアを実現したい。それは住まいの豊かさを世界の人々に提供するロマン。ロマンこそ成功の原動力。

ビジョン・・20年先を見通す。いつまでにこうなりたいを持つ。だから、常にビジョンから逆算して、目の前の目標を立て、クリアするためにはどう過ごすかを考えるようになれば、無駄な時間を過ごさなくていい。

意欲・・意欲は意欲でも数字の入る意欲。意欲に具体性を持たせろ。「今、頑張れば達成できる身近な目標を持て」

執念・・少しでも安く売りたいを実現させる執念を持つ。そして明るく楽天的であること。執念なくして成功はない。

好奇心・・人と違うことを考えることが好奇心の秘訣。そして好奇心を持って情報を集め、課題を解決するまで諦めるな。

 

   いつまでも熱い似鳥会長である。

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白け鳥飛んで行く南の空へ