笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字996は「疎」。天網恢恢疎にして漏らさず

今日の漢字は「疎」。疎遠、疎外、疎開、疎水。

 

 時効というのがある。犯罪をしても犯人がみつからず一定の時間が過ぎて犯人を逮捕できなくなること。刑法にひっかかるような犯罪は問題であるが、軽犯罪というものは誰であるのではないか。そんなプライベートな反省行為。

 

 お酒を飲んで自動車に乗ることは、昭和、平成初期の頃は普通だった。それはゴルフ場からの帰りも同様。今ならゴルフ場のレストランは、ほとんどノンアルコールビールが主流だろうが、あの頃はプレー後は普通にビールを飲み、車で運転して帰っていた。本州では、ハーフ9ホールを回ったのち、昼食を採ってから午後残りのハーフを回る。しかし北海道のローカルルールは、18ホールぶっ通しでプレーし、終了後食事をする。だからその際に気持ちよくビールを飲んだ。プレー後のビールはうまい。2杯くらい飲み、ラーメンや焼きそばを食べて満腹。そしてそのあと風呂に入るパターン。一緒にプレーした同僚とは、「風呂に入ればアルコールは抜ける」と勝手な屁理屈でやり過ごした。そして何事もなかったように車を運転。結果として警察に捕まることは無かったが、今思うと何と向こう見ずかと思ってしまう。

 

 切符のキセル。今は磁気式で判定されるから難しいが、昔の駅の改札は駅員さんが切符にハサミを入れるパターン。学生の時分は定期券通学していたから、降りる駅より遠い駅に行って折り返す際、行くときは普通に追加料金を払うが、帰る際は入場券もしくはひと駅程度の最少金額の切符を買い、降りる際では駅員に定期券を見せる技を使った。咎められさえしなければいいと、キセルをしている同級生も多かった。最近はスイカの普及で「キセル」という言葉自体も死語になりつつある。

 

 ポスターを持ち帰る。某アイドルの非売品ポスターを、店員の目を盗んで持ち帰ったことがある。そのそも非売品であり、メーカーの販売促進でTVCMに起用されいたアイドルのPRポスターだから、窃盗にあたるのか微妙なところであったが、ひとり暮らしの下宿でそのポスターを貼り、ひとり悦に浸っていた。訪問した友人からはびっくりされたが、事の顛末は、私の武勇伝となっていた。しかし就職の引越しと同時に処分しなければならず、泣く泣く手放すことに。そうこうするうちに、そのアイドルへの熱も反比例するように冷めていった。

 

 もう何十年も前だからこうして語れるが、今このようなことをしてしまうと、コンプライアンス的に厳しい。「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉があるが、悪いことは誰かに見られているものである。昔は規制が緩かったで許される話ではなく、しっかりと自分を戒めていかねばならないと思う。

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疎外感のない孤独はいいと思う