笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字995は「忙」。どんなに忙しくても読書の時間は作れる

今日の漢字は「忙」。忙殺、多忙、繁忙。

 

 池上彰「なんのために学ぶのか」で、読書に関する記述がある。同氏は、「どんなに忙しくても、本を読む時間は作れる」という。中でも勧めるのは、新幹線で読書をすること。「新幹線で大阪からの帰路、多くのビジネスパーソンは缶ビールをプシュッとやっているが、それでは勿体ない。2時間30分のまとまった時間はなかなか取れないものである。新幹線に乗っている間くらいは読書をしたらいいと考える。ちなみに国内線は乗っている時間が1時間くらいと短いので、読書には向いていない」と言う。同氏は東京から広島だと新幹線に乗り、片道5時間をしつかりと読書タイムに当てるという。大阪への日帰り出張ならば、行きに読む本1冊、帰りに読む本1冊、新幹線が途中で止まることを想定してもう1冊の3冊を持ち歩く。

 

 そんな話に私もいたく同意。私も出張などで電車に乗る際には、必ず本を携行する。特急電車の中で読書をするのは、私の至福タイム。小説でもビジネス書でも何でもいい。とにかく電車で揺られながら本を読むのが好きなのである。眠くなったら寝て、起きてまた読書を続ける。しかも池上氏のように、私も出張の時は必ず本を2冊携行し、行きと帰りで1冊づつ読めるように手配している。

 

 なぜ電車で読書をするかというと、家庭では気が散って集中できないから。家族の声が響いたり、食事だ家事だトイレだ犬の世話だと、何かと雑用が多い。そのたびに読書が中断されるから、集中できない。しかし電車だと雑音も雑事もないから、ひたすら読書にいそしめる。

 とある出張で釧路に行くことになり、電車か飛行機が選択を迫られた時、私は迷わず往復とも特急電車を使った。片道で電車が4時間、飛行機が1時間なのに、速攻で電車を選んだのは、一にも二にも読書ができるからだった。

 

 某市に単身赴任していて、帰省のため電車で往復していた時も必ず本を携行していた。当時はまだガラケーで、ネットでスコスコ情報を見たりゲームをすることもなく、暇だったこともあるが、これまた至福の読書タイム。ある冬、豪雪となり、途中で電車が立ち往生。2時間くらい止まることがあったが、この時も本があったおかげで助かった。この時は長編小説をたまたま読んでいて、電車が止まっている間に読み終えることができた。

 

 今はほとんどの人は出張時はスマホを肌身離さず、ネットやゲームをして時間をつぶしているが、私にはとても勿体ないと思う。「何をしようと勝手だ」の意見もあるが、いつでもできるスマホより、その時間しか集中できないのが読書だと思う。本は創造力をかきたてるし、場合によっては仕事へのヒントになる。自己啓発に役立てろとまでは言わないが、誰にも邪魔されない時間と空間があるわけだから、そんな時間を知的好奇心の高揚に役立ててもいいと思うのである。

f:id:laughing-egao:20220206172358j:plain

「忙中閑あり」はいい言葉だ