笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字883は「礼」。聖地巡礼の初体験は広島県竹原市

今日の漢字は「礼」。礼儀、敬礼、無礼、洗礼、婚礼、高島礼子

 

   広島県お好み焼き、厳島神社原爆ドーム、もみじ饅頭、広島カープに牡蠣。多士済々の面々だが、個人的には尾道。映画に出てくる町並みはいい。海に向かって山肌にへばりつくような町並みは、北海道人にとってはとても珍しい。細い路地を息を上げてのぼり、頂上に近い千光寺公園から見る絶景は忘れがたい思い出である。映画監督の大林宣彦氏が愛した気持ちもよくわかる。

 

   そんな広島での思い出のもうひとつは、映画「時をかける少女」のロケ地竹原探訪。1983年に公開された角川映画のこの作品のヒロインは原田知世角川春樹氏が薬師丸ひろ子に続いて本格女優として売出した彼女の透明感に私はメロメロに。この映画は公開後、5回は見に行った。当時はアイドル映画の創世記。まだブルーオーシャンのアイドル映画市場を席巻する角川映画の商売に、まんまとハマっていたあの頃であった。

 

   そんな「時をかける少女」の聖地巡礼としてロケ地の竹原に行った。竹原の思い出もそこそこいい思いだったが、それ以上に強く記憶に残るのは、出発地の京都駅の切符売り場の駅員の態度。当時はまだ国鉄で、親方日の丸の国鉄職員の態度は最悪だった。

「学割で福山経由の新幹線で尾道まで」と言っても「あー尾道?学生?学生証は?」体言止めの会話で私を威圧しつつ、面倒くさそうに切符を発券する態度に私はすぐさまキレ、学生証をこれみよがしにカウンターの駅員の手元に手裏剣のように投げた。向こうも一瞬ひるんだようだが、そんなことは日常茶飯事。「切符。○○円」お金を払っても「ありがとうございました」の言葉もなく、私は腹を立てながらカウンターを後にした。売ってやって当然の国鉄様々の時代は、それがごくごく当たり前の光景だった。

    今のJRの親切な対応からは想像がつかないが、本当に当時の国鉄職員の態度はひどかった。今ならクレームの嵐となりそうだが、当時はカスタマーサービスとは無縁の時代。まだ乗客=お客様という意識が薄く、みんなふたこと目には、「しょーがねーなー国鉄は」と諦めていた。ホームの酔っぱらいにも丁寧に対応する今のJR職員の真摯な対応を見ると、隔世の感とともに、JR民営化は大成功だったと感じている。

 

    さて、1泊2日の聖地巡りは、前日尾道を堪能したのち、翌日、三原から呉線に乗って瀬戸内海沿いをトコトコ走って竹原へ。安芸の小京都と呼ばれる竹原は、静かな佇まいがいい。原田知世尾身としのりが映画で歩いた道や神社などを巡り、半日ゆっくり観光した。前日の尾道観光と加え、京都駅での嫌な思い出を払拭させるだけの楽しい観光であった。



   さて、サンフレッチェ広島Jリーグ優勝経験もあり、地方クラブの模範的存在。広島、福岡、仙台、札幌は地方の中心都市として何かと比較されるが、ことサッカーに関しては広島は頭がひとつもふたつも抜け出ている。

   今のエディオンスタジアム広島はアクセスが今ひとつで、サポーターに不評だったが、新スタジアムが街中に建設中とのこと。エディオンには行く気はないが、新スタジアムができた暁には、マツダスタジアムでの野球とのはしごをしてみたいと思っている。

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礼服を着ることはめっきり減った