笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字989は「往」。単位には右往左往したくない

今日の漢字は「往」。往復、往還、往路、往診、往年の名選手。

 

 単位について考えた。 

 単位で普段、一番なじみがあるのが、円。ランチに食べる定食の値段は百円単位だが、居酒屋でお酒を飲むと千円単位、スノーボードが欲しいとネットで見ると万円単位。サラリーマンの年収は◯百万円。マンションの不動産価格は◯千万円単位。企業の売上は億円単位。国の財政規模は◯兆円。お金の単位を見たり聞いたりしない日はない。

 

 あとはグラム。ダイエット中の女性は毎日体重計で◯kgかを確認。増えれば敵は何かの犯人探し、減ればご褒美にアイスでも食べようかとなる。夜の料理で定量スプーンを使う場合は大さじ一杯◯グラム。重さという点でも日々お付き合いはある。

 

 リットルはコンビニのお茶。最近増量のお茶がやたらと増えた。以前は500ミリリットルのペットボトルが定番だったが、いつしか、550や600ミリリットルの増量ボトルが増えた。ヘルシー志向の高まりで、お茶の需要はうなぎのぼり。さらに各種メーカーがしのぎを削るレッドオーシャン市場。同じ値段で量が多い方を買うのは消費者心理としては当然の成り行きである。ここでも単位に影響される。

 

 そう考えると意外と長さ(メートル、センチメートル)には無頓着。身長には全く興味がないし、せいぜいワイシャツを買う際、首周りと腕の長さに合うワイシャツを探す程度か。女性が髪の毛を切る際、「1センチ程度短く」というが、男からしてみたら意味不明。いつも床屋で「短めに」としか言わない私としては、1センチなどどうでもいい誤差の範囲と思ってしまう。

 

 ただ、たまに身長の高い後輩などが職場に配属されると、「身長いくつあるの」と聞くおっさんがいる。「180センチです」などの答えが返ってこようものなら、「ほー」と感嘆のため息を漏らす。世の男性は背の高い男に憧れを持つのである。逆にテレビで見る女優を間近に見て、「意外に背が低かった」というリアクションもある。テレビの場合は大きさや距離感がよくわからないから、背が高いのか低いのかわかりずらい。見た目より背の低く見える女優は損をしているのかもしれない。ただし多くの素人が指摘するが、女優の顔はみな小さい(小顔)らしい。

 

 あとは、たまに見聞きする単位としては、江戸時代の「一里」や、宇宙での「光年」、ゴルフの「ヤード」、毎日の気温の「℃」、火事になった山林は「◯ヘクタール」、有名人の豪邸は「◯坪」、ケーキのカロリーは「◯cal」。こうして見ると、日常生活で単位という情報の中で日々暮らしているのだとわかる。単位に騙されたり、単位に右往左往することだけは避けたいのもである。

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子会社への出向は往復切符でありたい