笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字990は「算」。引き算の生活は意外な発見につながる

今日の漢字は「算」。算数、検算、算出、算定、公算、勝算、算段。

 

 幸せのメカニズムを研究する前野隆司氏が、自らが教える大学で「引き算のワークショップ」という取り組みを紹介していた。自分が日常使っていて、無いと困ると思うものを一週間か二週間、なしで過ごすというもの。生活から何かを引くから「引き算」。

 

 ワークショップの参加者が挑戦したのが、一週間、靴を履かずに過ごす生活。仕事に裸足で行く。電車も裸足。とんでもない取り組みだと思いきや、意外と他人は人の足元を見ていなくて、さほど驚かれなかったとか。しかし街中に危ないものがたくさん落ちていて大変だったようである。他の学生は、右手を引き算。いきなり右手に包帯を巻いて右手を使えないようにして生活したとか。他の女子学生は、家を引き算。要するに、一週間、大学や友達の家を泊まり歩いた。右手を使わないことや、家出して生活することで、いかにそれらが大事な存在か気付いたことだろう。

 

 本来とは違う生活をすることで、普段は気にせず、また、気付いていない、自分の特徴に気づく活動である。

 

 さて、それでは自分でできる引き算について思考を巡らせた。

 腕時計は既に引き算をして久しい。というか、スマホがあれば、時計はいらない。だから腕に時計をしなくなってもう随分と経つ。全く不便がない。男性ファッション誌には、舶来の高級腕時計の広告が載っているが、全く欲しいと思わない。腕時計の引き算は思いの外、生活に溶け込んでいる。

 

 テレビゲームの引き算。これもすんなり。以前はテレビゲームにどっぷりはまっていたが、いつしかゲームをしなくなった。それは時間が無駄だと感じたから。ドラクエのようなRPGゲームだと、終わるタイミングがつかめず、いつまでもだらだらゲームをしてしまう。ある時、ドラクエをオールクリアした瞬間、とても虚しくなった。ゴールの達成感よりも虚しさが残るのは重症だと思い、それ以来ゲームは封印した。これは、引き算によって、使える時間が捻出できた好例だろう。

 

 最近始めた引き算は、省エネ。具体的には電気カミソリを使わないこと。たまたま充電機能が劣化し、故障ではないがモーターがすぐに止まるほど摩耗したこともあり、思い切って電気カミソリを諦め、普通のカミソリで髭を剃るようになった。カミソリの方が面倒で手間もかかるが、電気を使わないことがエコでいい。最近なら1日中マスクをしているから、適当に髭を剃っても全く問題ない。

 

 これからトライしたいことは、財布の引き算。通勤定期だけで財布を持たずに一週間過ごせるか。基本お昼は弁当なので、ランチの代金は不要。あとは飲み物やおやつを買わなければいい。意外とできそうだ。無駄なものを買わない訓練になりそう。

 さらにはスマホ。これはハードルが高い。これをやるとするならば、関係者に「スマホが壊れて修理中。一週間使えない」と宣言する。全くできない話ではない。意外とスマホが無くても生活できると私は確信している。

 

 まだまだ引き算してみたいことはあるが、レポートできる体験があれば、報告したいと思う。

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世の中勝算よりも誤算のほうが多い