笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字915は「綿」。連綿と続くコンビニの営業

今日の漢字は「綿」。綿花、綿羊、綿棒、木綿、綿密、綿雪。

 

   コンビニの思い出。と言っても劇的なトピックスがあるわけでもなく、強烈に印象に残っている物語もない。徒然コンビニ感想を書こう。

 

   息子が一時期コンビニでバイトをしていたが、店員に対する苦情について聞くと、苦情を言ってくるのはほとんどが中高年の男性だという。息子が被害にあったのが、ビニール袋への商品の入れ方を間違い、ネチネチと苦情を言われたこと。入れ方なんかどうでもいいと思うのだが、文句を言いたくなる人が多いらしい。

 

    私がコンビニで見かけたのは、若い兄ちゃんが店員に向かって「態度が悪い」とネチネチ言っていたパターン。くだを巻く雰囲気からは、相当酒に酔っているようだった。店員も酔っぱらい相手に大変である。そんな時に仲介しようものなら、こっちに火の粉が飛んでくるから、そそくさと隣のレジを利用したが、こっちの列だけ長蛇の列で、いい迷惑だった。

 

    以前、よく通っていたファミマに行くと、入り口のガラスドアが直径およそ20センチほど割れていて、中がスカスカ状態。馴染みの店長に話を聞くと、酔客同士が店で喧嘩をして、そのはずみで入り口のドアが割られたという。私が「大変でしたねー」と店長に言って店を後にしたが、その後何回か通っても、いつまでもドアのガラスは補修される様子はなし。また店長に「どうして直さないのですか」と聴いたら、「これ治すの10万円かかるんです。だから壊した男から入金があるまで直せないんです」と困り顔で言う。

 

    うーん、確かに店長が修理代を立替たとしても、壊した男が払わなければ、泣き寝入りの可能性がある。しっかりした店長だと感心したが、24時間営業だからガラスが割れたままでも平気でいられるのだ。

 

    最後はブラックアウトとコンビニ。3年前の9月、北海道はブラックアウトになり、数日間停電となった。今でも思い返すが、ブラックアウト直後、どうしてもコンビニに行かねばならなくなり、チャリンコで夜中の4時にコンビニに向かった。停電だから閉店しているかと思いきや、発電機で明かりをつけ、営業しているではないか。ほんのりとした明かりを頼りに陳列棚から商品を取り、レジに。レジスターも発電機のおかげで動いていて、普通にPOSで会計できた。こんな夜中でしかも停電なのに申し訳ないと思う反面、停電で困っている人がいるからと店を開けて物を売るコンビニの姿に感動すら覚えた。アメリカならガラスを割られ、略奪が起きているだろう。

 

   コンビニには行かない日がないくらい、今や生活の一部と化している。これだけ通っているのに、人に語り継ぐようなドラマはないが、それだけ当たり前の日常になっている。常に新しい商品を提供し、連綿と24時間休みなく働くコンビニ関係者には、頭の下がる思いである。

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綿パンという言葉を最近聞かない