笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字977は「釣」。無人島で釣りをしたい

今日の漢字は「釣」。魚釣り、釣り銭、釣果。

 

コロナ禍にもかかわらず、酔っぱらい中年オヤジが集まって無人島について熱く語る。

 

A「無人島を買って自分のものにするという考えはどうや?」

B「えーねー。マイプライベートアイランド。わしゃ釣りが大好きだから、毎日魚釣り三昧。釣った魚もうまかねー」

A「釣り好きな人には、無人島はうってつけやねー。騒いでも誰からも注意されないから、知人を誘ってどんちゃん騒ぎをしても何の問題もない」

C「でも水の確保は?電気は?電気が無ければ携帯電話も使えないけど。情報遮断されても何とも思わない人はいいけど、俺には無理」

B「無人島に行くのは、人生を振り返りに行くんよ。都会の喧騒を離れて、自分を見直すんじゃ。何も考えずに焚き火を見ながらぼーっとする。大量消費社会のアンチテーゼを経験し、日々我々がいかに便利な社会に行きているかを可視化するんじゃ。これぞ至福の時間。誰も経験できんぞ」

A「それは言える。ソロキャンプが流行りやけど、キャンプ場はソロキャンパーだらけだから、本当のソロとは言えんわ。無人島で聞こえてくるのは波の音だけ。スマホの灯りもない。1週間くらいなら、いてもいいかな」

B「現代人が忘れかけたサバイバルな雰囲気を体験できるし、太古の人類を疑似体験できるんじゃ。「世界の中心で愛を叫ぶ」ならぬ「無人島の浜辺で思い切りケツを出して

クソする」。誰も見ていないから、ナッシングオブ罪悪感」

C「俺は無理。第一船を運転できないし。ボートの櫓をこいで行くと筋肉痛になるわ。大海原に出た段階で気分が萎える」

A「そんなもん漁師に送迎してもらえばええやん。1週間後に迎えに来てくださいって言えばそれでいい。漁師が忘れたらおしまいだけど」

C「ぽつんと一軒家ならぬ、ぽつんと無人島。人恋しくなるぞ」

B「出たなネガティブラー。男のロマン無人島や。この島は全部俺のもの。何なら畑を耕してもいいし、動物を飼育したっていい。今じゃ山林を購入して自由にキャンプをするスタイルが流行りなんよ。山林よりも無人島の方が断然魅力やろ」

C「でも、無人島っていくらくらいするのかねー」

A「佐賀県の佐賀島。伊万里湾に浮かぶ3島まとめて3000万円。三重県の丸島は2000万円だそうだ」

B「安そうで高いのか、高そうで安いのか。微妙な価格やね。インフラが何もないことを考えると、割高っつーことか」

A「平成ノブシコブシの吉村は長崎県の橘島という無人島を一時期2億円で買おうとしていたらしい。でもコロナで仕事が減り、その話も宙に浮いているとか」

C「2000万円で夢を買うということもあるが、考えてみれば、おまえ達が死んだら相続はどうなるんだ。無人島の遺産相続って、遺族も困るぞ。売るにも売れないだろう」

A「確かに。息子への遺言状に、「無人島を与える」と書いても「はあ?」ってなるだろうな」

C「固定資産税も息子が払い続けるのか?わざわざ佐賀や三重に行くとも思えないし。どう見てもやっかいもんだろう」

B「んー。自分はいいが買うとなると、あとあとの処分の問題もあるのか。ロマンがねーなー。賃貸の無人島ってないのかね」

A「ちなみに無人島購入にはローンが効かないらしい。現金一括購入。まあ無人島は金持ちにしか縁がないっつーことだ。負け惜しみではないが結局は持たない生活が一番ということや」

B「あー釣りがしてー。今週は釣りに行こう」

(参考文献」「無人島売ります」(佐藤ノブ))

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えびで鯛を釣りたいものだ