笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字928は「主」。エッセイは読み手が主役

今日の漢字は「主」。主任、主催、主張、君主、地主、飼い主、株主、船主。

 

「文章を書く 読まれるエッセイの書き方」(加藤明)より

   エッセイの基本はふたつ。ひとつは起承転結。ひとつは「読み手」を意識すること。

その前に基本要素は、

表現・・・「文章力」。文章力は才能である。

構成・・・話の進め方、順序、起承転結。構成は努力である。

内容・・・赤の他人が興味を覚えるようなネタ。内容(ネタ)は運である。

 

    重要なのは、構成と内容。表現力は才能で、付け焼刃でやろうとしても知れている。

とにかく分かりやすい、平易な文章であれば十分。それを目指す。

起承転結のうち、一番書きたいことを「転」で書く。

一番書きたい内容を絞り、あとは全部捨てる。

起承転結の行数目安は、起25%、承25%、転40%、結10%。

起・・話の発端、きっかけ

承・・話の経過、布石

転・・感動、驚き、発見やエピソード、シーン

結・・自然体

寄り道をせずに転へ。流れに水をささずに転へ。

 さて、読まれないエッセイとは何か。それは冒頭に述べた読み手を意識していない文。

・他人の眼が意識されていない。読み手が意識されない文は作文にすぎない。

・作文とエッセイの違い 作文・・書き手が主役  エッセイ・・読み手が主役

自分が書きたいことを書いても、読み手がつまらなければ意味がない。読まれないエッセイは、

〇書き手が主役、読み手が蚊帳の外

〇自分の思いや体験を羅列し、最後は気の利いた言葉やオチで締める

〇最後まで読ませるドラマ、工夫がない

〇最初から最後まで価値観が不変(書き始めと書き終わりで物の見方、価値観が明らかに変化しているのが、起承転結の構造上の特徴)

〇読み手にグッとくる普遍性がない

〇ひとりよがりでつまらない

ご指摘ごもっともで、痛い指摘ばかりである。


では、読まれるネタの発掘法は何か。

〇リアルに書けるネタであること。

〇一番良く知る世界を書くこと。

〇他人には書けない「日常のドラマ」を思い起こす。

〇内容が深い話を探す。

〇自分の得意なネタの鉱脈をもっておく。

〇いいネタは時間を置いて何度も書き直す。

〇自慢話は読まれない。失敗ネタ、ドジ話ほど読まれる。

〇書くことは精神のストリップ。気品を保ち、大胆に書く。

〇エッセイの極意をつかむ。

・飽くなき好奇心

・鋭い観察力・・観察力こそネタを自ら生み出す魔法の箱

・旺盛なユーモア精神

〇他人の言葉に敏感になる。そして想像力を膨らませる。

 


書くときに気を付けること

〇センテンスが長い⇒文章は意識して短く切る

〇ひとつの文章に多くのことを盛り込まない。

〇接続詞の多用は避け、ここぞというときに使う

〇曖昧な表現ではなく、常に具体的に書く

〇人物を描く時は、物に注目。

〇物事は対比で表現

〇時間の流れに従って書く

〇目、鼻、耳、手、舌を使って書く

〇書き出しに困ったら、「年月日」「疑問形」「会話体」「擬音語」「情景」から書き出す。

 

読まれるエッセイを目指して、これらを意識しながら筆を進めていこう

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中高年に人気のさだまさしの曲は、「主人公」。