今日の漢字674は「散」。意識を散漫にせず集中せよ
今日の漢字は「散」。散歩、拡散、分散、解散、散布、胃散。
意識散漫を鼓舞する言葉で「集中せよ」という。サッカーのコーナーキックで、キーパーはよく集中と叫ぶ。
授業で先生が大事なところを教える時に「集中して聞けよ」。
試験で問題を読み、「集中して問題を解け」。
クイズ番組で問題が読まれる瞬間、集中して問題を聞け。
仕事の企画書を〇時まで「集中して仕上げろ」。
日常で集中するケースはそう多くなく、せいぜい仕事に集中、家事に集中、勉強に集中というのはある。
このブログも、書くことに意識を集中して書いている。
ところで意識が散漫となって集中できない場合とは何か。
テレビやラジオ、ユーチューブ動画などの音が流れる場合。意識が音に寄せられてしまい、集中できない。
よく、「ながら勉強」として、音楽を聴きながら勉強する人がいるが、集中できているのかと疑問をもつ。逆効果だと思う。
とある会社を訪問した際、職場でFMラジオが流れている会社があった。帰り際、雑談となり、「ラジオが流れるって珍しいですね。仕事に支障はありませんか?」と正直に聞いたところ、「うちは電話もあまり鳴らないし、まったくの静寂よりはいいですよ。社員からも評判です」と言っていた。そんなもんかなと思ったが、私なら音楽があれば集中できない。
騒音。壁をあけるドリルの音、車や電車の往来。これらは集中力をそぐ。
「たけやー、さおだけー」と竹を売りに来る車があるが、そういう車が来ると集中できない。やきいもも同様。移動販売車は集中の敵である。
人の雑音。例えばギャラリーの声。ゴルフを打つ瞬間はもの凄い精神力を有するから集中力もすごい。ゴルフボールを打つ選手の周りを囲むギャラリーのそばでは、係員が「QUIET」「お静かに」のプラカードを掲げてギャラリーに注意を促す。ボールを打つ瞬間に雑音が入り、集中を切らせない配慮からである。
テレビのゴルフツアーを見ていたとき、男子プロがまさにボールを打とうと構えた瞬間、ギャラリーがくしゃみをした。思わずくしゃみをしたのだろうが、そのプロは打つのをやめて、一旦構えを解いた。くしゃみひとつで集中を解くというのもすごいが、集中しているのなら、くしゃみの音は耳に入らないのではと疑問に思ったのも事実。選手それぞれなのだろう。
誘惑。集中を切らせる麻薬。例えばゲーム。これが終わればゲームができると思えば、ゲームのことばかりが脳をかけ巡り、集中できない。お腹がすく誘惑、お酒が飲みたい誘惑、異性に会いたい誘惑、エロに触れたい誘惑。そのことが頭をかけ巡りはじめると意識が分散してしまう。自分の頭の中だけに厄介である。そういう時は、あえて誘惑を実行し、満足してから再度とりかかるのがベターだろう。
お腹がすけば集中できるはずがない。欲望を満たして脳に満足感を与えるのが、次のステップに行く妙薬なのだろう。