笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字400は「毎」。毎日ブログ記事を掲載することについて考える

今日の漢字は「毎」。毎日、毎年、毎回、毎秒、日曜日毎(ごと)に、など。

 

    今日の漢字エッセイも400回となった。毎日漢字一字を元にして、その言葉にまつわるネタを絞り出して書いているのだが、はっきり言ってしんどい。

    一日一個の漢字を適当に選び、その熟語から連想する徒然なる思いをエッセイ風に書き始めたのが昨年の7月。元々文章を書くのは嫌いな方ではないので、本心は、いろいろと頭に思い浮かんだことを「人に読んでほしい」「読者に楽しんでもらいたい」という「プレゼント」だと思っている。

     そして心の奥底には、人のためになりたい、人のお役に立ちたいという大層な志が潜んでいるような気がする。自己顕示欲ではないかと批判されればその通りかもしれないが、自分を表現したい気持ちは誰もが持っていると思う。ブログに限らずツイッターやユーチューブなど、相当数の無名の人物が自分の考えを世界に発信できる時代に生きていることはこの上なくラッキー。言葉を発することで元気になってもらったり、楽しんでもらえば十分だと思う。

 

     書くことが好きという思いの根底には、普段から日記を書いてきた習慣がある。日記は付け始めてから15年になるが、誰に見せるでもなく、淡々と事実を書いたり、心に浮かぶ、人に言えない思いを独白している。大方は良かったこと、その日印象に残ったこと、恥ずかし思いをしたこと、照れること、反省することなどを赤裸々に書く。書き終わって「今日も一日が無事に終わった」と心の中で感謝する。

 

    日記はある意味感情がむき出しのままで殴り書くイメージだが、ブログだとそうはいかない。外部の人が見るという前提で書いているから、意識の中にフィルターを設けている。表現にかなり気を使うのは事実である。

   なるべくおもしろい視点、普通の人とは違った視点、ユニークな視点を心がけてはいるものの、文才の無さ、経験不足や知識不足から、なかなか読み手を感動・満足させる軽妙洒脱な文章を書くまでには至っていない。それは事実としても、成長できる楽しみはある。

 

 今日の漢字の掲載目標は2136字。これは常用漢字の数で、これらの漢字をすべて笑顔で表現するという一大プロジェクト。一日に一漢字を目標に、まずは1000字をひとつの目標として、無謀な挑戦をしている、アホなおやじである。

 

    ただしこのブログを始めてからの効用もある。まずは世の中の見え方が変わってきたこと。町の変化や流行りもの、新聞・雑誌・ネットの記事、テレビ番組、食べ物、映画、本など、「これはネタになるか」という視点で物事をみるようになったこと。よりポジティブに情報収集するようになった。

   また、ネタのために昔のエピソードを書けないかの観点で、脳の海馬に記憶された事柄を何とか引っ張り出そうと試みていること。テーマの漢字について様々なことを考えるうちに、「そう言えば昔こんなことがあった・・」と、自分の中に眠っていた記憶がよみがえることがある。

     脳科学者の茂木健一郎氏は、そのことを「玉手箱を開ける」と表現している(最高の雑談力)。50年以上生きていれば、海馬の中の玉手箱には、いろいろなエピソードがごっちゃ混ぜに入っているはず。このエッセイのおかげで、びっくりオモチャがいつ飛び出してくるか、楽しみである。

 

   「毎日1歩進むことからほんのちょっとだけ、1.1歩ずつでも進めば、積もり積もれば1.61になる」とは著述家の中島孝志氏の言葉であるが、1日ずつ少しでもいいから前に進もうという思い胸に、大した読まれもしないエッセイを愚直に書き続けることに生き甲斐を見いだしているのである。

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毎日新聞は忘れた頃に大スクープを出すから怖い