今日の漢字874は「柳」。福岡の思い出は柳川に尽きる
今日の漢字は「柳」。柳眉、柳井市、青柳、小柳ルミ子、柳沢慎吾。
都道府県シリーズVOL12。四国の次は福岡県に移動しよう。九州の雄、福岡じゃ。
北のすすきの、南の中洲。インパクト絶大できらびやかなイメージがある街福岡。首都圏に住むサラリーマンが単身赴任したい街の人気一、二を争う。だから私も一度は住んでみたい福岡市。大学時代の後輩が、野球の強い福岡大大濠高校出身で、よく福岡の良さを聞かされていた。太宰府や福岡ドーム、屋台、博多ラーメン、辛子めんたいこ。見どころ、グルメは多い。
しかしここでは私は敢えて柳川を上げたい。
小京都&水郷の町、柳川市。お堀をのんびり船で下る川下りが有名である。
情緒あふれる町並みは、九州の小京都の名にふさわしい佇まいである。
そんな柳川の記憶は、町や名物うなぎの記憶ではなく、柳川ユースホステルでの出来事。
その日、私がユースホステルに着いて、食堂で夕食をとっていると、宿泊客の女性3人組がテレビを見ながら騒いでいた。当時のユースホステルは、旅人同士、気軽に話ができる雰囲気があったので、そこにいた女子大生風の子に私は、「何かあったのですか」と聞いた。
すると女の子は食堂のテレビを指さし、「松田聖子と郷ひろみが破局したんです」と叫んだ。
そう、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのスーパーアイドル松田聖子と、かたやこちらも多くの女性に大人気のアイドル郷ひろみが交際していた。その二人の交際が破局し、日本は蜂の巣をついたような大騒ぎになった。
今や熟女のおばさん、片や還暦を越えたおじさんになった2人を思うと「そんなこともあったなー」と、時が経つのが早い思いだが、2人のスーパーアイドルの破局は当時のメガトン級のワイドショーネタだった。松田聖子が郷ひろみと交わした「生まれ変わったら一緒になろうね」の約束は、多くの女性の涙を誘った。しかし結果論ではあるが、その後の松田聖子の波乱万丈な人生を振り返ると、「生まれ変わっても一緒にならなくてもいいのでは」と客観的に語ってしまいそうである。郷ひろみにも、今の松田聖子を見て、来世で一緒になろうと思っているのか、聞いてみたいところである。
私はそのニュースをユースホステルで知り、柳川での観光の思い出よりも、そちらの方がインパクト大であった。あとにも先にもこれほどの破局インパクトに私はお目にかかっていない。(唯一近いのは、貴乃花と宮沢りえの破局くらいか)
さて、福岡県のサッカー。福岡市を本拠地とするJ1アビスパ福岡と、北九州をホームグラウンドにするJ2ギラヴァンツ北九州がある。その北九州小倉にあるスタジアム「ミクニワールドスタジアム」は、サッカー専用スタジアムだが、海のすぐそばに作られていて、ボールが大きくはずんでスタジアムを越えて海に落ちることがあるそう。
そのため、試合が行われる日には、「海のボールボーイ」と称して、ボールが海に入ったら拾う漁船が待機している。世界広しといえども、漁船が待機する試合などあるのだろうか。そんなシーンを聞くにつけ、もし試合を見にいくのであれば、福岡ではなく北九州に行きたいと本気で思っている。