笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字869は「仙」。宮城と言えば杜の都仙台

今日の漢字は「仙」。仙人、水仙六歌仙

 

都道府県シリーズ第七弾。東北地方が続く。

   東北の雄、宮城県政令指定都市仙台市を中心にスプロール現象でまわりの人々を吸い寄せる。宮城県のイメージは、伊達政宗、松島、牛タン、笹かまぼこ、ずんだ餅サンドイッチマンさとう宗幸と、ほとんど杜の都、仙台まわりしか思い浮かばない。

 

   さて、高校野球の七不思議の一つに、選抜大会にしても夏の大会にしても、優勝旗が白河の関を越えられないことがある。東北地方には実力校や強豪校がたくさんありながら、それらの学校がなかなか優勝旗を持ち帰ることができない。我々北海道人は過去、優勝旗は白河の関は越えられても、津軽海峡だけは絶対に越えられないと思っていた。ところが2004年、駒大苫小牧高校が夏の大会を制し、いきなり優勝旗が津軽海峡を超える偉業を達成した。東北地方の方は、さぞかし悔しい思いをしたであろう。

 

   結局現在まで、春夏合わせ北海道勢の決勝での成績は2勝4敗。かたや東北勢の成績は0勝12敗。つまり東北勢は12回決勝に挑みながら、すべて跳ね返されている。

 

    東北地方での最強の強豪校は、言わずとしれた仙台育英。今までも春1回、夏2回決勝に駒を進めているが、頂点に届かない。宮城県では他にもダルビッシュ有を擁した東北高校が涙を飲んでいる。良い選手が多いのだが、あと一歩が届かない。最近は大谷翔平の岩手花巻東や、阪神の北條がいた青森八戸光星学院などが決勝に進んでいる。しかし過去の歴史を振り返ると、やはり実力校の多い宮城県の学校に優勝旗をもたらせたいと願っているのである。

 

   さて、宮城県のサッカーといえばベガルタ仙台。J1在籍も長期におよび、地方都市のクラブ規模の小さいチーム、いわゆるプロビンチャの星でもある。ベガルタ仙台のの前身が実は東北電力サッカー部だったと知る人は、サポーター以外いないのではないか。なぜか私が覚えているかは、同チームが天皇杯鹿島アントラーズと対戦し、なんと鹿島から1点をもぎとっていたのだ。当時夕方のテレビで私はその試合をニュースで見ていて、東北電力が鹿島から1点とったことが妙に記憶に残っている。(試合は1ー6の敗戦)

     今の天皇杯なら、大学生チームがJ1チームを倒すこともあるが、Jリーグができた頃は、プロチームと地方リーグの企業チームの差は歴然。そんなチームが鹿島から1点を取ったことが凄いと思ったのである。

   そんな仙台もブランメル仙台という名称を経て今に至る。少ない戦力でしぶとくJ1で戦う姿勢は、地方クラブの鏡でもあり、頑張ってほしい。特に東日本大震災では復興の希望となったこともあり、東北を盛り上げる存在として活躍を願うものである。

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仙人掌は「サボテン」と読む