笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字860は「隙」。カフェは隙間時間を埋められる

今日の漢字は「隙」。間隙、隙間風、隙を突く、お手隙の時にお声かけ下さい。

 

    カフェが大流行りである。私が良く行く札幌副都心のショッピングセンターにはカフェが乱立している。

   本州資本のタリーズ、プロント、サンマルクカフェ、サンマルク傘下の倉式珈琲に加え、宮越屋珈琲、可否茶館の地元資本のチェーン店も入り乱れ、群雄割拠状態。どれほど珈琲を飲む人がいるのかと思うくらい、カフェが目白押しである。

 

    私が勤務する会社のまわりにもスタバをはじめ、5分も歩けばカフェにぶつかる有様。最近ブログをカフェで書くようになったため、余計にカフェが目につくようになった。

 

これだけカフェが大流行りなのは、なぜだろう。自分なりに分析してみた。

 

    カフェに長時間滞在しても、文句を言われない。昔の純喫茶のように、新聞や雑誌をひと通り読み、珈琲を飲み終わったら、退店しなければならない雰囲気があった。しかし、今のカフェでは勉強ができる雰囲気があり、長時間いても平気である。

 

    個人に自由な時間が増えたこと。コンビニや家電製品のおかげで家事や雑事に追われることがなくなり、自由な時間をカフェで過ごせるようになった。すぐ帰って料理をせずとも、カフェで少し過ごしてから、家ではコンビニ弁当という時間の使い方が可能となった。

 

    当たり前だが、女性の社会進出。仕事に出る女性が増えたので、カフェで珈琲を飲むそもそもの需要が増えた。

 

    気軽にほっとひと息できること。昔なら、「ちょっと疲れたから休もう」となれば、純喫茶に行くか、公園のベンチで休むくらいしか選択肢がなかった。今ならワンコインで美味しい珈琲とともに、のんびりとくつろげる空間をカフェは提供している。小腹がすけば、クッキーやスコーン、ケーキも気軽に食べられる。

 

    カフェは雑談の空間。ちょっとしたミーティングや待ち合わせの場に利用できる。商談の帰りに、「このまま会社に帰る前に、ちょっと反省会しようや」と居酒屋なら早い時間帯も、カフェなら反省会ができる。

 

    とにかく隙間時間を埋められる。お客さまの家のそばに時間前に早く着いてしまった。待ち合わせ時間にはまだちょっと時間がある。そのちょっとした隙間時間をカフェは見事に埋めてくれる。純喫茶なら敷居が高いが、カフェなら、さっと入ってさっと出てくることが可能。お店ではメールやラインをチェックできる。時間を有効活用する満足感につながる。

 

    このような理由から、カフェを利用する人が増えているのではなかろうか。しかしある意味、現在は競合店の出店も加速し、かなり飽和状態。郊外店もコメダ珈琲に代表されるように、競争が激しくなりつつある。差別化と言えば聞こえはいいが、味・バリエーション・ロケーション・雰囲気・サイドメニュー・家族で入りやすいかなど、戦略を練りながら各店がしのぎを削っていくのであろう。消費者にとっては選択肢が増えるからいいし、これからどんな発展系のカフェが出てくるか楽しみである。

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間隙を縫う