笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字822は「貴」。改めて言うまでもないが、時間は貴重

今日の漢字は「貴」。高貴、貴金属、貴重品、貴社、貴婦人。

 

    人類の発明の根源には、それに費やす時間を短縮する動機があったからだと指摘する声がある。確かに産業革命以降、石油製品や電気の発明によってさまざまな生活が効率化され便利になったし、車や飛行機の発明で移動時間が劇的に短縮された。

 

   時間を短縮するということは、自分自身が楽になるということでもある。人間は易きに流れやすい性格だから、いざ便利なものが発明されると、一気に普及が進む。インターネットはまさにその典型と言える。

 

    インターネットが普及する前は、調べ物をするのが大変だった。例えば五輪野球日本代表メンバーは誰だったかを調べるためには、家で購読している新聞を探し出してくるか、なければわざわざ図書館に行ってバックナンバーを確認するしかなかった。それに費やす時間は相当な時間に上る。しかし今やインターネットで検索すれば、あっという間に一覧表で選手名が出てくる。時間比率でいけば、3時間VS1分くらいの差。また、細かいところでは、コンサートや旅行チケットの購入も以前はプレイガイドや旅行代理店、JRみどりの窓口、コンビニなどに行かなければ入手できなかったが、今や自宅でポチット押せば簡単に手配できる。

   そう考えれば、インターネットの登場で、その差分でどれだけ自由な時間を手に入れたという発想にもつながる。

 

    家電製品は言うまでもなく、全自動洗濯機、ルンバなどの自動掃除機、アレクサなどのAIが何でもやってくれるので、その分人間は何もしなくて良くなった。

    あとはコンビニの登場。それまでは、夕ご飯は食材をスーパーで購入し、家に帰ってしこしこと調理をする必要があった。スーパーまでの移動や買い物時間、家でご飯を炊いたり調理をしたりで、それらを合計すると結構な時間がかかっていた。しかしコンビニの惣菜やお弁当を購入すればすぐ食事ができる。時間効率1時間半VS10分で80分くらいの時間短縮につながった。

 

    それで何が起きたか。空いた時間を有効活用するために多くの人が趣味やレジャーに費やす時間が大幅に増えた。読書、映画、音楽、スポーツ、スポーツクラブ、カラオケ、グルメなど趣味やレジャーに多くの時間を費やせるようになった。

    さらに家でできた時間は何に変わったか。それはSNSやLINE、携帯ゲームなどのデジタル活動の増加。あるいは動画配信視聴。五輪期間中、ネットフリックスがラジオCMで「退屈は犯罪です」とメッセージを流していたが、退屈な時間が出るほど人間は自由な時間を大量に得ているとも解釈できる。

   さまざまな発明のおかげで江戸時代や昭和時代には考えられないほどの自由な時間を得ているのである。

 

    その時間を有効活用するのも無駄にするのも本人次第。自由な時間を勉強や自己啓発の時間に当てるのか、「退屈だ」としてだらだらゲームをして時間を潰すのか。

時間は自然と流れていくし、永遠と続くから、どうしても日々の時間感覚が麻痺してしまう。だけど科学の進歩とともに、自由な時間が増えた今の時代においては、余計に時間の貴重さを認識し、大切に使う意識を持つ人が、本当の意味で人生の成功者になるような気がする。

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貴乃花は初代の方が好きだ