笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字838は「郊」。最近郊外型カフェが増えた

今日の漢字は「郊」。郊外、近郊。

 

    郊外型カフェが増えている。このブログを書くようになって、ノートパソコンに向き合うことも多くなり、休日は暑い自宅を避け、カフェでしこしこと文章を打つようになった。それでネットでカフェをリサーチしてから車を飛ばし、お目当てのカフェで一人涼みながらこうしてブログを書いている。今いる所は「札幌珈琲館」という地元資本のカフェ。駐車場も広く、車が停めやすいので、気軽に立ち寄れる雰囲気である。今日は休日の午前10時半なのに、年配者を中心にほぼ満席である。休日の朝の早い時間帯に、高齢者が郊外型のカフェで寛ぐ姿など数年前には無かった現象である。

 

   先日も休みの日に行った他の郊外型カフェも、昼間だったせいか、奥様方がランチで雑談していたり、カップルがデートで利用していたり、さらには私のように一人カウンターで勉強する若者を見かけた。店内はスタバのように暗めではなく、明るい日差しが入る開放的な雰囲気で、ファミレスに近い作りであった。

 

    このようにカフェが次々とオープンしている背景には、もちろんスタバが今や日常生活の一コマとなったことに加え、コメダ珈琲店の成功が影響しているようにも思う。言わずと知れた名古屋発祥の全国展開のチェーン店。同店は札幌市内の郊外に続々とオープンし、固定客を掴んでいる。ここは何と言っても朝はサービスでトーストが無料で付くほか、デザート類も充実していて、家族連れも違和感なく利用できる。カフェで寛ぎたい人々のニーズを満たしている。

 

    以前なら、休みの日にカフェに行くなら、街の中心部までわざわざ電車で出て、少しお洒落なカフェで緊張しながら寛ぐのが定番だったが、郊外型の店ができたことで、車や自転車で気軽に行けるようになった。

 

   加えて、私のような一人客のニーズに対応できるように、カウンターを備えた店も多く、一人で気兼ねなく珈琲が飲めたり、パソコンに向かうなどちょっとした作業が1,2時間は平気でできるというのも大きい。いわゆる奥様方が集うニーズや、一人で過ごしたいニーズを同時にくみ取るという、顧客の多様性に対応しているともいえる。

 

    これに割を食っているのは、ファミレス。カフェが増える一方、ファミレスは次々と閉店している。最近も近くにあったロイヤルホストが閉店した。この現象を見るにつけ、家族連れをターゲットにするだけではマーケットは縮小傾向になるということ。また、年配者や奥様方が集まって雑談をするのに、ファミレスでは食べるのが中心だが、カフェでは時間を気にせずゆっくりできるから、カフェが選択肢の上位にくると推測できる。

今やカフェは幅広いニーズに対応できる特徴を備えていると言っても過言ではない。

 

   ファミレスが減り、郊外型カフェが増えるのも時代の流れと言えるが、さまざまな世代のさまざまなニーズに対応する業態や店舗が人々の賛同を得ていくと考えれば、まだまだアイデア次第で流行る店を進化させることができると考えてしまう。何がそれにマッチするかは頭が弱くて出てはこないが、幅広い世代のマーケットを考える上で、カフェの隆盛はひとつの参考になるような気がする。

f:id:laughing-egao:20210829173121j:plain

都市近郊の一戸建ては一つの夢