笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字845は「果」。バンドワゴン効果とは

今日の漢字は「果」。果実、結果、成果、因果、果敢、果物。

 

    よく車で通る沿道のラーメン屋は、いつも行列ができている。相当美味しいのだろうとは思うが、わざわざ行列に並んでまでも食べたいとは思わない。行列による時間損失をドラスティックに考えてしまう。1時間も並ぶという狂気の沙汰には全く対応できない。だからディズニーランドも全く行きたいとは思わない。

 

    私達は多くの人が支持しているものを「良い」と感じてしまう傾向にある。このような心理傾向を「バンドワゴン」効果という。ある店で行列ができると、「この店は美味しいのだろう」と全く関係のない人もその気にさせ、「いつかは行ってみよう」となる。多くの人が支持している状況について、関心がない人もその状況を「良い」と考え、周囲と同じ行動をとる心理が働く。この効果に着目することで、より多くのお客にお店に来てもらうことが期待できる。さきほどのディズニーランドの例でいくと、人気アトラクションに長蛇の行列ができていたとしても、「これだけ並んでいるのだから、さぞかし面白いのだろう」とのバンドワゴン効果でついつい並んでしまう。1時間以上並んでも苦痛に感じないのは、多くの人が楽しみにして並んでいる行列同士としての一体感もある。

 

    よく新聞広告で、「発売即、重版出来!」とか「○○万部突破」など小説の売れ行きをうたう表現があるが、これも同じ効果を狙う。「多くの人が読んでいるなら面白いのだろう」と感じる。

    また、映画公開後、「公開第一週で興行収入第一位」「全米が泣いた」と大々的に宣伝するのも同様。「これは流行に乗り遅れたくない」として、急いで映画館に足を運ぶはめになる。

 

    また、ツイッターやユーチューブのフォロワー数○万人、再生回数○万回もそう。

やはりキーワードはいかに「多くの人が支持しているかを見せること」なのだ。

     データにおける数が多い=多くの人が注目している=その商品、エンタメは人気がある のバンドワゴン効果の展開にもっていく。

 

    だからそのような表現に出会った際、「これはバンドワゴン効果を狙っているのではないか」と冷静に判断する。それにより、その波に飲まれないようにするのもひとつの手である。

 

    元来、天の邪鬼な私は、ジブリ作品のみならず、「君の名は」、「鬼滅の刃」のように巷で大人気の映画を劇場で見たためしがない。端からバンドワゴンに逆行する動きを日頃からしているので、流行に感化されることのない、ひねくれた性格なのである。

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