笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字612は「役」。子役について考えた

今日の漢字は「役」。役職、配役、市役所、役者、現役、取締役、役所広司

 

    最近テレビでよくみかける芦田愛菜は可愛い子役から脱皮し、いいイメージで仕事をしていると思う。

    才女でもあり、知的タレントとして独特の立ち位置をつかみかけているといっても過言ではない。いわゆる教養の溢れるタレント、女優として、その存在感を高めている。

 

    Yモバイルのコマーシャルも可愛いと評判だし、NHK大河ドラマ麒麟がくる」では、明智光秀の娘たまをしっかりと演じている。また、読書家であることから自書「まなの本棚」を出版するなど、総じて知的タレントとして、視聴者の共感を得る戦略がうまくはまっていると思う。

 

    「マルモのおきて」の大ブレイクで、鈴木福君ともに人気者に。NHK紅白歌合戦にも出演した。今はまだ高校生だが、芸能界で本格的に活動するのはこれから。今は順風満帆であるが、才女なタレント、女優は芸能界には数多くいるから、どう差別化して活躍していくかがポイントになるであろう。演技力を磨けばオールラウンダーな芸能人として、息の長い活躍が期待できる。

 

    子役の元祖といえば、相当古いが宮脇康之。50代以上の人しか記憶にはないと思うが、TBSドラマ「ケンちゃんシリーズ」は当時大人気であった。「すし屋のケンちゃん」「ケーキ屋ケンちゃん」など、子役の宮脇康之がさまざまな仕事で大人顔負けの活躍をするハートフルコメディがお茶の間を賑わせた。しかし、宮脇康之は大人になるにつれて芸能界での活躍の場が減り、いつしかブラウン管から消えた。ウイキペディアで検索すると、今は宮脇健としてタレント活動を続けているようだが、風貌は見る陰もない。

 

   女の子役の代表例は杉田かおる安達祐実杉田かおる金八先生で生徒役として出演。15歳の母を演じるなど迫真の演技で多くの視聴者を感動させた。そのあとも「池中玄太80キロ」で3姉妹の気丈な長女を演じるなど演技派女優としての飛躍が期待された。しかしその後は金銭トラブルや離婚騒動など私生活が乱れ、パッとしなかった。今はバラエティにも活躍の場を移してはいるものの、芸能界と距離を置いているようなイメージを感じてしまう。

 

    同じような境遇は安達祐実も同様か。日本テレビのドラマ家なき子で、「同情するなら金をくれ」の名言で一躍子役のスターダムにのしあがった。あいくるしい顔はそのまま大人になっても可愛い風貌となり、女優業は順調であった。スピードワゴン井戸田との結婚の頃は絶頂期であったように思うが、離婚によってイメージダウン。子育てもあるのだろうが、しばらくはテレビで見かけることがなかった。最近復帰したようであるが、昔と比べ何となく意地の悪い顔に見えてしまうのは言い過ぎか。

 

   あとは、えなりかずき橋田寿賀子ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」では欠かせない子役として活躍し、その後も俳優、タレント活動は順調なように見える。上の女優2人が今ひとつパットしない成長曲線の中、えなりはドラマの脇役でそれなりの存在感があり、順調に子供から大人に脱皮しているといえよう。

 

    子役が大ブレイクすると、その子供はどうしても天狗になりがちだし、将来への期待感も大きくなる。ダイヤモンドの原石として回りはちやほやするから、本人のプレッシャーも大きいだろう。勘違いして身を滅ぼす例は、「ホームアローン」の映画が大ヒットしすぎて、その後ドラックに溺れてひどい人生を歩んだマコーレ・カルキンのように掃いて捨てるほどいる。軸足をうまく移動させて、息の長い俳優、タレント生活を送るためには、幼いながらも勘違いしないことと、自制心を身につけることなのだろう。

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大根役者といわれる例が少ないように思う