笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字745は「潤」。ほっこりして心に潤いを持たせよう

今日の漢字は「潤」。湿潤、利潤、潤沢、潤滑油。

 

   ちょっとしたことへの気づきは大きいと思う。

   それでハートがほっこりしたり、自分自身でいいことしたと自己満足してみたり、徳を積んだと思えることをさりげなく見たり、聞いたり、実行したりすることで、心に潤いを持たせることができると思う。

 

まずはほっこりした話。

   市内中心部に移動する電車の中での出来事。座席に座りぐずって泣いている赤ちゃんがいた。しかし、そのうち泣き止んだ。近くには、つり皮につかまった青年がひとり。駅につく頃、おそらく赤ちゃんがその青年に向かって笑ったのだろう。青年はそれにつられてニコッと笑って赤ちゃんに向かって手を振った。そのシーンが微笑ましく、心がほっこりした。

 

    お次は空港。今まで漫然と見ていて気づかなかったが、ジェット機がボーディングブリッジを離れ、滑走路に行くとき、空港のキャビンアテンダントや整備員の人が、機上の我々に向かって手を振っていた。「当たり前だろ。以前からやっているよ」と言われればそれまでだが、あまり気にしていなかった。何かの本で読んだが、江戸時代、ある藩を訪れた武士は、その藩を離れる際、藩境まで藩士が見送りについて行ったらしい。そういう歴史の積み重ねが、旅人の安全を願う所作に現れていると思う。

 

    お次は静岡でのこと。静岡市に観光で訪れた際、レストランやショッピングモールに行ったが、手で開閉するドアを通り抜ける際、前の人がドアを抑えて待っていてくれた。最近ではほとんど見かけない、ドア抑えを経験した。たった2度とはいいながら、1日で2度。ちょっとした心遣いにほっこりした。

 

    個人的には大人の振る舞いで最も腹が立つのが、続けて開閉式の扉を通る際のマナー。前の人が扉を抑えて待つまでもなく、ちょっと触れるだけで開けておいてくれれば、次の人は戻ってきた扉を再び押し出すパワーが少なくて済む。最近の若者は、前の人が勢いよく扉を開けたのをいいことに、戻ってきた扉を抑えることもせずに、忍者のように締まりつつある扉の隙間をすり抜けていく。そうなると次の人はまた思い切り扉を押し開けねばならない。ちょっとした気遣いをしたいものである。

    だから扉を抑えて待ってくれた静岡の人には好印象である。ちなみにイギリスではほとんどの人が扉を抑えて待つらしい。日本にも広めたいと思うのは私だけだろうか。

 

   お次はプチ自慢になるが、自分の善行。トイレでの大便。私の会社は普通の洋式トイレがあるが、使い終わったトイレットペーパーの芯を、なぜだがごみ箱に捨てずに、便器の横っちょに置いていく人が多い。ひどい時には、2本のトイレットペーパーの芯だけが置き去りにされている。「なぜごみ箱に捨てない」と不思議だが、面倒くさがる人が多いのだ。公衆トイレじゃあるまいし、社員なんだから少しはエチケット心を発揮してほしいと思いつつ、私はその芯を、手洗い所にあるごみ箱に捨てる。自己ほっこりの余韻に浸る。

 

   ちょっとしたことに気づいたり、ちょっといいことをして、心に潤いをもたらすのは、いいことだと思う。

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松本潤名倉潤要潤