笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字652は「心」。心がホッコリすることは

今日の漢字は「心」。心情、心理、重心、決心。寺田心

 

  ちょっとしたことの発見から心がホッコリすることは多い。

   他人の行動や仕草を見てハートがほっこりしたり、自分自身でいいことしたなーという自己満足も心を豊かにする。

 

   まずはほっこりした話。

 

    市内中心部に移動する電車の中での出来事。座席に座り、ぐずって泣いている赤ちゃんがいた。母親は乗客に迷惑がかかると困っていたようだが、そのうち泣き止んだ。その近くには、つり皮につかまった青年がひとり立っていた。駅につく頃、おそらく赤ちゃんがその青年に向かってニコリと微笑んだのだろう。青年はそれにつられてニコッと笑って赤ちゃんに向かって手を振った。そのシーンが微笑ましく、心がほっこりした。

 

    お次は空港。今まで漫然と見ていたから気づかなかったが、ジェット機がボーディングブリッジを離れ、滑走路に行くひととき、空港のキャビンアテンダントや整備員の人が、機上の我々に向かって手を振っていた。「当たり前だろ。以前からやっているよ」と言われればそれまでだが、あまり気にしていなかった。何かの本で読んだが、江戸時代、ある藩を訪れた武士は、その藩を離れる際、藩境まで滞在した先の藩士たちが見送りに来てくれたらしい。そういう歴史の積み重ねが、旅人の安全を願う所作に現れていると思う。

 

   お次は静岡でのこと。静岡市に観光で訪れた際、レストランやショッピングモールなどに行ったが、開閉式のドアを通る際、前の人がドアを押さえて待っていてくれた。最近ではほとんど見かけない、ドア押さえを静岡で二度ほど経験した。たった二度とはいいながら、1日で二度。ちょっとした心遣いにホッコリした。

 

   個人的には大人の振る舞いで最も腹が立つのが、続けて開閉式のドアを通る際のマナー。前の人がドア押さえて待つまでもなく、ちょっと触れるだけでも開けておいてくれれば、次の人は戻ってきた扉を再び押し出すパワーが少なくて済む。最近の若者には、前の人が勢いよくドアを開けのをいいことに、ドアを抑えることもせずに、忍者のように締まりつつあるドアの隙間をすり抜けていく輩が多い。そうなると次の人はまた思い切りドアを押し開けねばならない。ちょっとした気遣いをしたいものである。

    だからドアを押さえて待ってくれた静岡の人には好印象である。ちなみにイギリスではほとんどの人がドアを押さえて待つらしい。日本にも広めたいと思うのは私だけだろうか。

 

   最後はプチ自慢になるが、自分の善行で心が満たされたこと。 

  ある時、コンビニのカウンターでおばあちゃんが、店員に向かって「タクシーを呼んでほしい」とお願いしていた。店員は「ここからは電話で呼べないんです」と困惑していた。私はその場に歩み寄り、「携帯電話を貸しますので、それでタクシーを読んだらどうですか」と店員に告げ、店員に携帯電話を渡し、タクシーを呼んでもらった。おばあちゃんからはお礼を言われた。細かいことを言えば通話料金はかかったもものの、ちょっといいことをしたと自己満足した。

   ちょっと心が安らぐことを見たり、いいことをされたり、自分からいいことをして、生活に潤いをもたらすのは、心を豊かにする生活の一シーンだと思う。そういうちょっとしたことに気付ける感性を持ちたいものである。

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以心伝心で会話ができる日本人は凄い