笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字744は「撲」。昔北海道は相撲王国だった

今日の漢字は「撲」。撲滅、撲殺、打撲。

 

   以前、人物記念館で石原裕次郎記念館北島三郎記念館を取り上げたが、その続きでスポーツ記念館。ひとつは昭和の大横綱大鵬記念館。「巨人、大鵬、卵焼き」は、だれしも一度は聞いたことあるフレーズ。幕内最高優勝記録32回を、白鵬が破るまで長いこと保持していた。その大鵬相撲記念館が道東は弟子屈町にある。川湯温泉という、北海道屈指の名湯の温泉街の片隅にひっそりと佇む。大鵬はこの弟子屈町が地元で、幼少期を過ごした記録や、大相撲への入門から大横綱に至る記録が展示されていた。

 

   今で大鵬を知る人も年配者に限られるが、入場者はいるのか心配になってしまう。弟子屈町には川湯温泉に加え、摩周湖屈斜路湖、硫黄山など自然あふれるメガトン級の観光名所がある。大鵬記念館で観光客を呼び込むという戦略はどうかと思うが、おそらく推測するに、当時地元の名士や支援者が発案して作ったであろうことは想像に難くない。

 

   北海道には、このほか、洞爺湖町に「北の湖記念館」がある。同じように横綱で活躍した北の湖の功績を称えるものだが、こちらは行ったことがない。北の湖も現役当時は輪島とならんで「輪湖時代」と言われたが、千代の富士が活躍して以降はすっかり影が薄くなっていく。

 

   相撲つながりでいくと、以前北海道は相撲王国と呼ばれ、多くの力士を輩出した。

 

   大鵬北の湖千代の富士をはじめ、北の富士大乃国、北海海(ほくとうみ)などが横綱に君臨し、角界を大いに盛り上げた。平幕だけではなく、十両や三段目、序二段などにも北海道出身の力士がうじゃうじゃいた。当時、相撲中継の合間に文字スーパーで「今日の北海道力士の成績」と称して何人もの北海道出身の力士の成績が流れていた。おそらくそれをテレビで伝えるのは、息子を角界に送り出した親御さんたちを安心させるためのNHKの配慮だったと思う。

 

   令和の今は、すっかり北海道出身力士が少なくなった。平幕で活躍する力士もわずか。調べてみると、十両に一山本(いちやまもと:岩内) 旭大星(きょくたいせい:旭川)の2力士がいるのみ。三段目以下の格下の番付の力士も含め、現在22人。詳細を見ると、そのうち10人が八角部屋。よく見ると師匠は元横綱北海海なので、北海道つながりで多くの弟子を受け入れているのであろう。

 

   一方、よく比較されるが、青森も力士が多い。隆の里旭富士など過去6人の横綱を輩出したほか、人気者の舞の海も青森出身。隠れた相撲どころである。

   現役では、11人の力士がいるが、阿武咲(おうのしょう:津軽郡中泊村) 宝富士(たからふじ:中泊村)が平幕の前頭5枚目と7枚目、十両に錦富士(にしきふじ:十和田市)と3人の幕内力士がいる。比率では北海道が負けており、何とか巻き返してほしいものである。

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