笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字715は「稼」。男女の脳は稼働領域が違う

今日の漢字は「稼」。共稼ぎ、稼働、稼業。

 

    男性の脳を左脳右脳で分けて見た場合、脳の前部から後部にかけては、縦に深く使い、右脳、左脳は個別の領域で信号を活性化させることが研究でわかっている。要するに左脳、右脳を各個別に稼働させて思考する。これには空間認知力や身体制御の能力が高い証拠でもある。すなわち男は物事を俯瞰して広く見る傾向がある。ものの位置関係や構造をすばやくつかみ、それに対して身体制御すること(道具を使う、あるいは捕まえる)に長けている。

    太古の昔、狩りをするため野山をかけていた男たちは、獲物との距離感や位置関係、武器を使って獲物を仕留めるなどは、この脳の働きによるところが大きい。世界や宇宙まで有効範囲に入れる反面、逆に半径3メートル以内の空間にあまり意識を払わない。だから身の回りに関しては変化が少ない方が好ましい。

   男は書斎を持つ人が多いが、自分だけの空間を確保した方が本来の能力を高く使える。料理の定番、服装や小物の定番を決めると、それを簡単に変えないのも、右脳、左脳の縦方向の信号の数を増やして、空間認知力を高めている。さらに家庭空間も男性にとっては認知しにくい空間であり、その家庭の中でさまざまなタスク(家事・育児)が重なると男性はストレスにさらされる。

 

    一方、女性脳は、右脳(感じる領域)と左脳(顕在意識と直結して言葉を紡ぐ領域)の横をつなげる信号連携数が半端なく多い。だから直感が働きやすいし、察する能力にも長けている。左右脳の連携がいいから、感じたことがどんどん顕在意識に上がってくる。だから何となく気づいて自然に行動に結び付くことが往々にしてある。

    さらに心の動きがあった時に、その心の動きをトリガーに過去の関連記憶を芋づる式に引き出すことができる。何か事件が起きたら、瞬時に関連記憶を引き出して、咄嗟に賢く働ける臨機応変さを兼ね備えている。この能力が男性よりも女性に顕著なのは、女性が子育てをしてきた性だから。子育てという人生最大のリスクに対応するために、何か事件が発生した時に、過去の記憶を引き出して適切な処理をするように進化してきたのだといえる。

 

    そういう意味では細かい変化にも気づける女性の肌感覚には脱帽するしかない。よく不倫の証拠をつかむのは、妻の方が断然敏感だという。夫についた服のにおいや持ち物、会話の受け答えやちょっとした仕草などから怪しいと第六感が働く。半径3メートル以内の空間に無頓着な男性は、妻が浮気していても全く気づかない。

 

   女性脳と男性脳は回路構成と信号特性が違うので、気持ちいい領域も違う。女性脳はスッキリ系を好むのかと思いきや、女性脳は複雑認知傾向が高いがゆえ、複雑な情報の方がつかみやすい。すっきりと構造化された雑誌の誌面では女心をつかめないというから不思議である。中高年のおばはんは、機能美のあるシンプルはフォルムではなく、ヒョウ柄派手派手の服の方を好むのである。

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荒稼ぎをしてみたい