笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字564は「成」。成熟脳から読みとく男女の脳とは

今日の漢字は「成」。成功、完成、達成、成果、成人、成田市

 

黒川伊保子氏の「成熟脳:脳の本番は56歳から始まる」から

 

    男女の会話は方向が真逆。

    何かことが起きたら、女性はことの発端から話し始める。

 

    女性はプロセスから知を切り出すことに長けている。プロセスを長々と語り、その中から知を切り出す。

    女性脳は、気持ちよくおしゃべりさせておけば、裏で真実を探り出す演算を行い、最適解をはじき出す。女性の会話を邪魔してはいけなくて、共感しながら気持ちよく聴くのがセオリー。

女性脳は、「プロセス指向共感型モデル」という。

 

    一方、男性脳は女性脳よりはるかに小さなワーク領域で会話を片付けなければならないので、非常に合理的なスタイルを持つ。

 

    最初に、会話は目的や結論を明らかにし、余分なことはできるだけ排除する。

そして相手の話に問題点が見つかれば、それを素早く指摘して会話を終わりにしたがる。

男性脳は、「ゴール指向問題解決型モデル」という。

 

     女性脳は、ことが起こると、その経緯を共感によって気持ちよく聴いてもらい、真実演算を施す。(「君の気持ち、よくわかるよ」と共感する)

 

     それなのに男性は、「結論は?」「あーそれは○○だわ」「君も○○すれば良かったのに」と、余計な問題解決で一刀両断する。男性脳はすばやい問題解決で他者を救おうとするから、これはこれで正義ではある。

 

    しかし女性にこれをすると、演算が途中で中断し、ショックを受ける。脳に渦巻くストレス信号に「あなたは全然私の話を聞いていない」と逆ギレされる。

 

   男はびっくり。親切にアドバイスしたのに、「そんなこと聞いていない」とキレられて、「?」となる。

 

    だから女性にとっては共感が命。「怖い」「つらい」「痛い」などの危険感情が男性脳より強く働き、長く続くようプログラミングされている。なぜ長いのかは、その感情に至るプロセスを脳が解析するのに時間をかけるからである。

 

    感情を長引かせて、その感情に至るプロセスから切り出し、自分を二度とネガティブに追い込まないように上書きするのである。

 

    妻が「腰が痛い」となった時も、「痛い気持ちは俺もわかる」とか、「あーそーだね、そりゃ痛いのか」と共感しているだけで、女性のストレス信号は沈静化して、人の話を聞くアクションにつながる。決して「だったら病院に行けば」とか「運動不足が原因だ」とかいきなり解決策を提示してしまうと、妻は「全然わかっていない」と不機嫌になってしまうのだ。

 

    なお、男は間違っている相手に共感できないという性格をもつ。なぜなら男は正義感が強いから。しかし、ここは正義感を曲げた方がいい。たとえ間違っていても、「気持ちはわかる。でも相手が言っていることも一理ある」といえば、ストレスはかなり軽減されるはずだ。

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人間は幾つになっても成長できる