笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字488は「認」。メタ認知について考える

今日の漢字は「認」。認識、認可、認定、誤認、承認、確認。

 

     メタ認知という言葉がある。

 

    心理学では、自分の思考や行動を客観的に把握し、なおかつ全体を俯瞰して捉えられる人を「メタ認知能力のある人」という。

 

    このメタ認知はリーダーに必要不可欠な要素でもある。

 

    メタ認知能力のある人は、物事を客観的かつ全体的に捉えることができ、なおかつそれを口に出さずにはいられない性格とのこと。

 

    メタ認知能力のないリーダーが仕切る集団は何かの作業をさせたとき、まずうまくいかない。

 

    逆にメタ認知能力の高い人が、自ずと集団の中でリーダー的役割を果たすことが多い。

 

    たとえリーダーがいなくても、メタ認知能力の高い人が集団の中にいると、問題解決にかかる時間は確実に短くなる。

    道を迷いそうになったら原点に立ち帰ったり、或いは何が問題なのかを見失いそうになった時、シンプルにそれを解きほぐす。メタ認知能力の高い人は集団には欠かせない。

 

    メタ認知能力の高いリーダーはまた、行列の一番最後からみんなを眺め、指針を示す。

 

    一昔前は「黙って俺について来い」の猪突猛進、熱血漢と呼ばれるタイプがリーダーだったが、いまや企業でできる人とは、メタ認知能力の高い人である。

 

    いわば自分の思考や行動を客観的に捉え、一歩下がって全体を見渡すいわゆる「冷静な戦略家」タイプである。

 

    では個人がメタ認知能力を磨くためには、どうするか。

 

    それは自らが反省すること、いわゆる自省を習慣化することが第一歩だという。

 

    問題を解決したり克服したときに、「そこから何を学んだか」「どんな甲斐があったか」を振り返り、自分の血肉としていく。それを「教訓帰納」と呼び、教訓帰納を意図的に促すことによって、メタ認知能力が向上する。

 

    教訓帰納を実践するには日記がいい。日記は反省と教訓を得られる点が効果的だという。

 

    ブログやツイッターでその日あったことをつぶやきながら、教訓帰納を磨いていくのがいいのである。

 

    メタ認知かどうかはわからないが、最近の若い人によくみられる行動に、しゃべったあとに笑うことがある。「・・・です。ハハハ」。50代のおじさんから見るとこの話し方は見苦しい。こういうしゃべり方をする人は自覚症状がない。誰も指摘しないから、あたり前のように振る舞う。誰か忘れたが、評論家が「話したあと笑うのは、照れ隠しの一種」と言っていたが、相手に対して緊張があるのか、あまり誉めれらた行為ではない。

 

    それに対してメタ認知で客観的に自分を見つめることができれば、その不自然さに気づくはずだ。人の振り見てではないが、何事も気づいて反省することを積み重ねていくしかないと思う。

 

(参考文献:「脳は平気で嘘をつく」植木理恵

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ラグビーでは、ゴールラインを越えなくても、認定トライというのがある