笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字655は「裂」。コンビが分裂してピン芸人に

 今日の漢字は「裂」。分裂、破裂、裂傷、大地が裂ける。

 

   コンビで活躍していたのに、いつの間にかピンで活躍している芸人がいる。

 

   最近でコンビが復活したアンタッチャブル山崎。ザキヤマの愛称で10年くらいピンで活動していた。相方の柴田と不仲か何かでコンビを解消し、ピンで活躍していた。「脱力タイムズ」という番組でコンビが復活し、それ以降波に乗り、二人で活躍している。この前久々にアンタッチャブルの漫才を見たが、やはり面白い。ボケと突っ込みの王道を見ているような安心感がある。

 

    すっかりマルチな才能を発揮しているキングコング西野亮廣自己啓発本や絵本を出版したり、オンラインサロンを開いていたりと、本業の漫才より忙しく活動している。昨年末に公開された映画「えんとつ町のプベル」の脚本なども手掛け、映画の方は好調である。吉本興業を脱退し、独自の道を歩むようであるが、割りを食うのは相方の梶原。全く存在感がなく、知名度において西野に大きく水を開けられており、この先心配である。

 

   お次はバイキング。小峠の人気は高く、バラエティにひっぱりだこ。ある意味いじられキャラであるが、彼が出ることで番組に安らぎをもたらしている。コメント力もそれなりにあるので、重宝されるキャラクターである。一方の相方の西村は私はよく知らない。バイキングの漫才やコントはあまり見ないので、西村のキャラクターもよくわからないし、見たいとも思わない。小峠のピンでの活躍度が凄すぎて、西村も影が薄い。

 

   お次は大御所はビートたけし。たけしが漫才をやっていたことを知る人はもはや50代以上。相方のビートきよしと2人でツービートって、そのコンビ名も、もはや死語となっている。ビートきよしは当時も全く面白くなかったから、たけしが独立して活躍するのは自然の流れだった。タモリ明石家さんまとビックスリーをなし、今や重鎮のたけし。映画監督でも賞を獲り、昭和、平成を通じて最も成功した芸人といえる。

 

   突如思い出したが、1980年代の漫才ブームの立役者、紳助、竜介の松本竜介B&B島田洋八とこのビートきよしで「うなずきトリオ」を形成していた。うなずいているだけで大したネタも笑いもとれない技術の稚拙さを揶揄したものだが、今の漫才はうなずきだけでは生き残れない。お互いがぽんぽんと言葉のキャッチボールをして、お客のハートを掴まないと、すぐに飽きられる。漫才やコントは大変である。

 

   最後に極楽とんぼ加藤。彼は小樽出身なので、親近感がある。今や朝の情報番組スッキリや、バラエティのMCとして抜群の安定感を誇る。癖がないので、愛されるキャラクターである。宮迫博之が闇営業で吉本興業から処分を受けた際に、加藤も吉本を辞めるのではという「加藤の乱」が注目を集めたが、元の鞘に収まった。もともと相方の山本圭一が不祥事で事務所契約を解除されたというのがあるが、ピンで良くやっている。加藤ももはやお笑いではなく、バラエティ路線で生きていくのであろう。

 

    おまけで有吉。猿岩石で大ブレイクしたが、その後の人気急降下でコンビ解消。しかし有吉は不死鳥のごとく這い上がってきた。相方の森脇は仕事を転々としていたようだが、消息はよくわからない。

   今や一人で活躍する芸人も、元コンビの視点で見ると、また違った印象に見えるかもしれない。

f:id:laughing-egao:20210226205810j:plain

裂傷と聞いただけで痛さが響く