笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字804は「派」。個性派揃いの北海道のお笑い芸人たち

今日の漢字は「派」。派閥、流派、一派、派生、派出所。

 

   以前、錦鯉の長谷川雅紀氏の北海道凱旋帰省の話をしたが、北海道出身のお笑い芸人について考えてみる。

 

    お笑い分野での第一人者は、何と言ってもタカアンドトシ。「欧米か」のギャグで一躍有名になったが、マルチな芸人として確固たる地位を築いている。ボケ担当のタカと、ツッコミ担当のトシだが、私はいまだにどっちがトシでどっちがタカかよくわからない。北海道ローカル局で、毎週「タカトシランド」という冠番組がある。毎回2名のゲストタレントがタカ組とトシ組に分かれて札幌市内のお店などを巡る「北海道版ぶらぶらさまーず」を展開していて、毎週見てしまう。ぶらサマほどシュールではなく、真面目かつ誠実に対応するタカトシの生真面目さがいい。ボケたいタカも、ゲストに慮って紳士的にふるまっていて好印象。地元北海道ローカルだから、敢えてアクを抜いているのかもしれない。

 

    とにかく明るい安村。ある意味一発屋で終わっている。アキラ100%が出てきてからさらに影が薄くなった。全国区レベルではいつの間にか見かけなくなり、最近は地元ローカル番組で食レポなどに出演している。俗に裸芸人は、アキラや小島よしおもそうだが、バラエティのひな壇で存在感を発揮するのは苦しい。お笑いステージでは遺憾なく実力を出せるものの、バラエティ番組で、裸で出演するのは違和感があるため、自然とテレビに出なくなる。安村もその洗礼を受けている気がしてならない。

 

    バービー。北海道は栗山町出身。栗山町は田舎町であり、本人も田舎の自虐ネタを披露している。フォーリンラブのコンビよりも、バービーのピンでの活躍の方が多いような気がする。イモトアヤコや森三中など「世界の果までイッテQ」の番組のイメージが強いが、地味に「ケンミンショー」にも北海道代表として出演している。特別何かに秀でているわけではないが、風貌と雰囲気、自虐コメントが不思議と癒やしをもたらしている。小太りな体にムチを打ち、無理して体当たりリポートするところが健気でもあり、応援したくなる。

 

    平成ノブシコブシ吉村。私は彼がどうして人気があるのか、いまだによく理解できない。相方の徳井に至っては、全くテレビで見かけない。(単に私が見ていないだけなのかも)吉村はひな壇芸人として、いろいろな番組に出ているが、今ひとつインパクトもなければ特徴もない。面白いコメントを言っているようで、言っていない。ただわーわー騒いでいる印象である。いつかは消えると思いながらも、しぶとくお笑い界で生きているイメージであり、私は彼らの漫才を見たいとも思わない。はっきり言ってアンチ吉村である。

 

    今や芸人ではなく、バラエティ司会者の顔でもある加藤浩次極楽とんぼのコンビも相方の不祥事で解消して以来、ピン芸人での活躍は目覚ましい。彼は小樽出身で、またサッカーファンでもあるので、よく北海道コンサドーレ札幌の話題を取り上げるので、好印象である。宮迫博之が闇営業で吉本を追われた時は、自分も反旗を翻す「加藤の乱」を試みたが挫折。王者吉本の軍門に下ったかにみえたが、踏ん切りがつき、今年ようやく独立を果たした。最近は北海道ローカルの番組にも出演するようになり、独立後は大変なんだなーと思いつつも、基本的に北海道のことを良く言ってくれるので、彼にはもっと活躍してほしいと思う。

 

    以上、個性派揃いの北海道の芸人軍団だが、今ひとつ女芸人がいないのが難点。吉本興業は札幌に事務所を構え、北海道発の全国区人気芸人を排出すべく取り組んではいるが、なかなか成果は現れない。関西と違い、なかなかお笑い文化が根づかない北海道ではあるが、上述の成功者にならって、第二第三の人気芸人がでてきてほしいものである。

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特派員という響きはカッコいい