笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字618は「猫」。猫は人気者

今日の漢字は「猫」。愛猫、招き猫、猫舌、猫耳猫ひろし

 

広告には3Bの法則がある。

Beauty(美人)  Baby(赤ちゃん)  Beast(動物)

 

   テレビCMで視聴者の心を短い時間で捕らえたり、注目させる手法として、3B手法がある。

 

   美人は言わずもがなの美人タレントや美人外国人女性。最近よくみかける橋本環奈、浜辺美波などは3Bの一角である。だけどこの二人は最近出すぎでないか。飽きられる日も早いのではないかと心配してしまう。

 

    赤ちゃんをCMに起用する企業も多い。紙おむつは当然のことながら、保険や子ども服、家電などでも見られる。赤ちゃんの成長=将来の企業の成長、もしくは企業やその製品の未来を暗に表現する企業イメージの反映だと思うが、見ていて不快な気分になることはないから、手法としてはベタである。

 

    動物も多い。ソフトバンクの犬(お父さん)はもう何年も続いている。古くはサラ金アイフル」で登場したチワワが大人気となり、ペットショップにチワワを飼い求める人が殺到した。他にもアザラシやクリオネ、サルやシロクマなどほっこり系のイメージキャラクターとして多くの動物が起用される。

    猫もそんな動物のひとつ。猫を飼っている人は多いから、猫がテレビ画面に映ると思わず見入ってしまう人が多いのではなかろうか。最近テレビCMで、とあるサッシメーカが猫をさりげなく起用したバージョンを放送していた。今や家族の一員である犬と猫は3B動物戦略の双璧をなすといえる。

 

    猫で真っ先に思い起こすのは、今の会社に入社した時の記述式の入社試験問題。いわゆる小論文というやつ。今でもその時のテーマを覚えている。

「最近、日本を席巻している猫ブームについて書け」。

 

   当時は、若者に大人気のおにゃんこクラブと、猫が暴走族のキャラクターに扮する「なめ猫」ブーム。暴走族のコスチュームを着た猫が「なめるなよ」とキリッとこちらを向く写真をはめたグッズが売りに売れ、一大ブームを巻き起こした。

 

    その2つのブームがあったがために出題されたテーマだったが、当然ながら私はこの2大ブームについて書いた。書いた内容の詳細は忘れてしまったが、元来から猫は人々に癒しをもたらす存在であり、守ってあげたい子猫を想起させる高校生アイドルが男子高校生のツボにはまったことと、守るべき猫が暴走族という荒々しいキャラクターに変身したそのギャップが女性を中心に幅広い世代に受けたというようなことを書いた。

 

   なめ猫は当時文房具類やポスター、ブロマイドなども売れていたほか、免許証に猫の顔をあしらったものまで登場し、多くの女子の心を捉えた。一方男子も暴走族がモチーフだけに、グッズを持っていることに違和感や羞恥心は起きなかった。アンバランスななめ猫に女子は癒しを、男子は暴走族の力強さを自己投影し、共感を得ていたと思う。

 

  我が家に猫はいないし、過去飼ったこともないから、猫の本質はよくわからない。猫の性格は唯我独尊、わが道を行くというイメージが強く、忠誠心のある犬と違い、私の中ではとっつきにくい存在でもある。だからCMに猫が出てきても反応は鈍く、犬より注目度は4分の1に落ちる。しかし猫の持つ癒し性はストロングポイントであり、それを全面に出した広告はこれからも猫好きな視聴者のハートを掴むことは間違いない。

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猫ひろしの「ポーツマス」は懐かしい