今日の漢字556は「共」。共感力のあるタレントは誰だ
今日の漢字は「共」。共同、共演、共鳴、共有、共稼ぎ。
共感脳という言葉がある。
人の話に同意し共感すること。
具体的な言葉は「へー」「なるほど」「わかるわかる」。
また、「共感のさしすせそ」というのがある。
「さすが」、「知らなかった」、「凄い」、「センスがいい」、「そうなんだ」。
こういう受け答えをされると、話し手は安心する。そして気分を良くする。特に女性の場合は共感脳が強いから、女性に対してこのようにリアクションすると、関係性は良くなる。
その共感力をさりげなく駆使し、トークを引き出す絶妙なうまさを見せるのが明石家さんまである。
「踊るさんま御殿」では、出演者が気持ち良く話ができるようにリード。相槌を打つのもうまいし、ほとんどで「そーなんだー」のリアクションがある。話をする相手に共感する姿勢を崩さない。そこからトークの幅を広げ、話し手を気分良くさせながら、面白おかしく話を展開していく。「さんまのまんま」など、トーク番組で磨いた実力が、今になって開花しているような気がする。
明石家さんまの好感度が高いのは、共感力が高いということに他ならないと思う。
共感力の高いもう一人は、マツコデラックス。「マツコの知らない世界」でも、次々に出てくるダムやら電線やらマニアックな出演者に対し、「へーそーなんだー」を連発。彼女は知らないことを知ったかぶりをするのではなく、素直に話を聞こうとする姿勢に好感が持てる。彼女も共感力が高い。
三人目は出川哲郎。充電旅で人気の彼だが、その土地の人、特におばさん達の話を「へー」のリアクションで素直に聞く。その素直さがいい。彼は語彙の量があまり多くなく、博識というところからはほど遠いが、憎めないキャラクターが彼の売り。どこに行っても人気なのは、芸能人なのに気取らない自然の振る舞いが、素人っぽくて受けているのだと思う。
三人に共通するのは、人の話を素直な心で捉えて、感心することと、関心をもつこと。「共感のさしすせそ」が備わっている。
逆に、テレビの露出度は高くて一見人気がありそうなのに、好感度があまりないタレントがいる。
個人的に思うのは、有吉弘行、坂上忍、宮根誠司。毒舌や人と違った切り口を売りにしている部分はあるが、テレビに出ている割には人気がないと思う。彼らに共通するのは、人の話を聞いているようで聞いていない姿勢。つまり誠実に聞いていない。一応上辺は聞いてはいるが、共感、共鳴して聴いていない。結局話し手の気分を良くするのではなく、自分の事を話すことにいつの間にかシフトチェンジしている。
彼らはトーク番組で有りがちな「俺が俺が」の姿が露骨に表れるから、好感度アップにはつながらない。なぜ彼らが様々な番組で重宝されるのか、私は理解できない(あくまで個人の感想です)。