笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字554は「難」。北海道の難読地名をご紹介

今日の漢字は「難」。難解、難産、遭難、難題、苦難。

 

   北海道の難読地名を紹介したい。

 

    ご存知の通り、アイヌ語の語源が多い北海道の地名。

   ある意味、あとから取って付けたような当て字的なものが多いが、読みにくい地名が多い。

 

   私がびっくりした難読地名ベストファイブをあげてみたい。

 

   第5位 「花畔」。 普通に読むと、「はなはん」。花と湖畔(こはん)のはん だからそんな読み方。

 

   答えは「ばんなぐろ」。読めるわけない。札幌市のお隣り、石狩市にある地名。ちなみにアイヌ語 パナウンクル=川下の人という。石狩市は1996年に市制に移行。この年に北広島とともに市制に移行したが、全道的に人口減少の現在にあって、北海道での市制移行は、この2都市が最後とも言われている。

 

    第4位 「椴法華村」。といっても昔あった村で、市町村合併で今は函館市に吸収合併されている。

 

   呼び名は「とどほっけ村」。私はこの響きが好きだった。これまたアイヌ語のトゥポクケ(山の走り根の下)。「トド」と「ホッケ」の2つの動物が出てくるので、個人的には可愛らしい名前だと思う。この旧椴法華村には新日本百名山恵山(えさん)という活火山がある。バブルの頃、ここに恵山モンテローザというリゾートホテルがあったが、バブル崩壊とともに閉鎖。現在は廃墟と化している。

 

   第3位  「歌棄」。小樽から1時間ほど積丹方面に車で行くと、古平(ふるびら)町という寒村があるが、そこにある地名。普通なら「かき」と読むところだが、さにあらず。

 

    正解は「うたすつ」。読めないよなー。訓読みがふたつ続くパターン。アイヌ語で「オタ・シュツ」(浜の草原が尽きる砂原にかかる辺り)だとか。それにしても「棄てる」の字を地名で使うのも凄いとは思うが。

 

    第2位   「大楽毛」。釧路市にある地名。私は釧路に赴任したことがあるが、この地名を聞いて思わず噴き出してしまった。赴任仕立ての頃、「この地名何と読むと思う?」と地元の人に半分からかわれ気味に聞かれ、「だいらっけ」と答えた。地元の人は「ノンノン。おたのしけ」。私はあっけにとられて、目が点になってしまった。大楽毛を「おたのしけ」。絶対に読めない。

 

    栄えある第一位。  「濃昼」。前出の石狩市にある地名。これはなまらむずい難読地名。普通は「こいひる」或いは「のうひる」。これが何と「ごきびる」。ゴキブリ?いやいやゴキビル。「濃」を「ごき」、昼を「びる」って読めるかい!

   これは、アイヌ語のゴキンビリ(岩と岩の間)が語源となっているよう。「ゴキンビリ」を地名に直すとしても、最後の「ビル」の字が思い浮かばない。確かに「昼」が適切なのかもしれない。先人の知恵に脱帽。

 

    ほかにも、札弦(さっつる)、忍路(おしょろ)、生振(おやふる)など、メイド イン 北海道の難読地名が目白押し。

 

    北海道人でもなかなか読めないこれらの漢字が読めると、あなたも北海道通になれるかもしれない。

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難癖をつけられるのは不合理だ