笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字430は「感」。タレントの好感度について考える

今日の漢字は「感」。感動、感謝、実感、鈍感、感度良好、食感、感染、感情、違和感。

 

     芸能人やタレントはイメージ商売というのが最近の傾向である。

   昔は芸人の女性問題は芸の肥やしと言われた時代があったが、当時はお笑いが本業。漫才師や落語家はそれで飯を食ってきたし、昭和は依然男尊女卑の風潮が根強かった。

 

    しかし最近の芸人は、漫才やコントが本業であるものの、ひな壇芸人としてバラエティ番組にひっぱりだこ。トークや話術で人を笑わせる役目も負っている。だから世相、風俗、社会に精通するなどして、社会勉強を積み重ねないと、薄っぺらいタレントとみなされレギュラーで使われなくなっていく。

    トークの力がさらに高まると、今度は情報番組のコメンテーターとして起用されるようになる。いつからか、朝や昼の情報番組にお笑い芸人が起用されるようになっていく。それまでは、経済や政治や法律の専門家など、硬いおじさまたちがしたり顔でコメントをしていたが、彼らに加え、いわゆる素人代表でニュースの感想や意見を述べる存在として、より視聴者の身近な存在となるよう、また、番組に明るい息吹を吹き込む存在としてお笑い芸人が重宝されている。

 

     そしてその情報番組に出るためには、タレントの好感度が命。視聴者に好感度が伝わらないと、番組でコメンテーターの役は務まらない。そういう意味では、知性があるか、的確なコメントを言えるか、清潔感があり、たまに面白いことが言えるか。これらが人選のポイントとなる。

 

     朝はスッキリでMCを勤めるハリセンボン近藤春菜に始まり、ヒルナンデスは小峠、森三中、オードリー、和牛、サバンナ、アインシュタインなど、総じて好感度はいい。

 

    しかし好感度が低下すると、一気に芸能界から干される。逆好感度タレントが出ると、視聴者は拒否反応を示し、チャンネルを変える。ベッキーは不倫のイメージが付きまとい、バラエティには復帰できないどころか、芸能界から干されている。闇営業で吉本興業から契約を解除された宮迫もそう。引退を表明した木下優樹菜も、タピオカ問題のダメージが大き過ぎた。皆好感度急落で、もうテレビの大衆媒体には戻って来られないだろう。

 

     特にコンプライアンスに厳しい昨今の日本社会。法に背く行為は勿論、不倫など道徳に反する行為に対しても擁護する声は一切なくなる。好感度で勝負するタレントは尚更、法や道徳、公序良俗には自らが厳しい姿勢で臨まなければならない。

 

    ヒルナンデスの総合演出を手がける村上氏がアンジャッシュ渡部の今後について危惧するのは、「非・嫌悪度」の喪失だという。(ヤフーニュース)

    村上氏は「ヒルナンデス開始時に他局のライバル番組「笑っていいとも」を倒すためには、とにかく若い女性に番組を見てもらいたかった。そのために特に女性に嫌われないキャスティングを重視した」。

     この「嫌われない」というのは、好感度とは違い、「非・嫌悪度」だという。好感度は「この人が出ているからチャンネルを合わせる」。一方の「非・嫌悪度」とは、この人が映っていてもチャンネルを変えないという意味。いわば「嫌じゃないルックス」「ガツガツ前に出過ぎない」「色々と知っていそう」のイメージがアンジャッシュ渡部の条件に合致したということ。

 

     今回の不倫騒動で、女性陣からはそっぽを向かれ、「一気にチャンネルを変えられる存在」に陥ってしまった渡部の今後のテレビへの復帰は厳しいのではないかと懸念を示す。

 

    改めて芸能タレントはイメージ、好感度が命という典型的な渡部の騒動。他人の不幸は蜜の味というくらい、足を引っ張り合い、他人の評価を極端に気にする世間体の強い日本において、彼の前途は決して明るいとは言えないと思う。

f:id:laughing-egao:20200707202341j:plain

金銭感覚は子供の教育上身につけさせるべきものだ