今日の漢字429は「約」。節約について考える

今日の漢字は「約」。約束、約款、契約、公約、条約、制約、集約、約定。

「節約」という言葉はほぼ毎日どこかで聞いているような気がする。

テレビ、雑誌、ネット。特に主婦向けの雑誌は何ヶ月かに1回は必ず節約特集が組まれるくらい、世の人々の節約志向は根強い。

確かに無駄な出費を削ればその分、おいしいものを食べたり、ちょっと高い服を着たり、温泉旅行に行ったりとプチ贅沢ができる。もしくはマイカーやマイホームなど、少しでも頭金を貯めて、ローン返済を楽にしたいという意識も働く。本当に一部の大富豪を除いて、万民は一生涯節約という言葉とはお付き合いしていくのではないかと思う。

そこで自分なりの節約術を考えてみた。

・自分の身の丈に合ったお金の使い方をする。

これは林望氏の著書「節約の王道」でも、「お金の使い方で最も大切なのは自分の身の丈を知ること」と言っている。要するに変に見栄を張って大盤振る舞いして借金に苦しんだり、高級外車を買ったはいいが、毎日昼はカップラーメンとなれば、結果的に身の丈に合ったお金の使い方をしていないということになる。要はバランスが大事ということ。

・ラテマネーに注意

カフェラテの泡を想定した造語。いつの間にか消えて無くなるお金。特徴的なのは、コンビニでの目的外の品物の購入。買うつもりがなかったが、ついつい棚に手が伸びて買ってしまったもの。だからコンビニでは必要最小限の購入に留めるのが得策。

・サブスクリプションに注意

アマゾンプライムやダゾーン、ネットフリックスなど有料動画配信サービスは、以外と時間がなくて見る暇がないにも関わらず、いつか見るとして契約を続けてしまう。見なければきっぱり解約して、必要な時に再び入りなおせばよい。実はこれらサービスをネットで解約する際には、手続きが面倒。解約の申し込み方法を敢えてわかりずらくして、退会しないようにしている。途中で操作を諦めさせるとしか思えないが、ねばり強く対応したい。見ないものは解約。

・ポイントカードに騙されるな

これまた曲者。500円以上で1ポイントや、土日はポイント10倍のうたい文句に踊らされて、ついつい余計に買ってしまう。購入金額が上がればポイントがつくが、ポイントに騙されて出費が嵩む。売る側の思うツボ。気をつけたい。

・一点豪華主義。

このブランドには目がない。○○を収集するのが唯一の趣味、高級腕時計など、風貌が上がらない人に限ってどこか１点だけお洒落しているような人。その昔、豹ガラの女性スーツにルイビトンが似合うとまことしやかに囁かれていたが、ダサイとしか言いようがない。

林望先生はまた、「一点豪華主義は恥である」と断罪する。高級腕時計によれよれスーツでは格好が悪いし、悪趣味としか思われない。やはりバランス感覚が大事なのである。

・本当に節約すべきは時間。

お金は節約や投資で増えたり減ったりするが、人生の時間は減るのみ。しかもすべての人に時間は平等である。確実に減る時間の中で、いかに有効かつ充実させた時間を過ごすかを考える。定年を過ぎてからぼーっと1日テレビを見て過ごす時間の無駄に気づけるかどうか。時間の節約ということに人は意外と気づかない。普段から時間を節約する意識を持てば、充実した時を過ごすことにもつながる。

「あなたが無駄に過ごした今日は、昨日死んだ誰かが死ぬほど生きたかった今日だ」という言葉がある。一日を大切に生きる。そう感じるだけでも時間の節約意識が深く脳に染みこんでいくように思われる。