笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字387は「輪」。ママチャリに乗って楽しむ

今日の漢字は「輪」。年輪、指輪、輪ゴム、浮き輪、車輪、競輪、駐輪場、輪読、輪番、輪島功一

 

    ママチャリ耐久レースに出たことがある。

    ひとチーム10人が1周4キロの周回コースをリレー形式で走る二輪自転車レースで、4時間で何周走れるかを競う。マシンはかご付き、変速機なしの、まさにママチャリ。

     変速機がないから、各チームのマシンの性能はほぼ平等であり、あとはレーサーたちの体力と運動能力、心肺機能の差が最終的にものをいう。

 

    レース会場は札幌市の北の郊外、モエレ沼公園。とにかくだだっ広い公園のアスファルトの遊歩道を約300チームのママチャリが疾走する。我々おじさんチームは女性2名を含む平均年齢45歳。平均年齢は高いものの、30代のトライアスロン経験者2名がおり、かなりタイムを縮めてくれるという期待が持てた。目標は50位以内と、割とチャレンジングに設定した。

 

    スタートの号砲とともに、分散された各スタート地点から一斉にママチャリが飛び出す。普通の自転車だけに、全く速くない。変速機が一定なので、とにかく足でペダルをこぐ回数を増やすしかない。漫画で足がクルクル回って渦を巻くイラストがあるが、その表現がぴったり。チャリンコが入り乱れて爆走する姿はなかなか圧巻である。

    全力疾走でリレーエリアに帰ってきたレーサーたちは、死にそうな表情で次の人に襷を渡すのが印象的だった。

   

    さて、5番目に私の順番が回ってきた。普段クロスバイクで街中を走っていることや、マラソンをしていたことから、心肺機能には若干の自信があった。この大会のために、週末はクロスバイクで練習してきた。

    いざママチャリを受け、こぎ始める。とにかくスタートダッシュが肝心と、思い切りこぐ。自転車を左右に揺らし、うりゃうりゃ状態で風を切り裂き、気持ちがいい。何台か抜かす幸先の良さに、俺って天才?、と悦に入る。

    Uターンして残り半周。するといきなり向かい風になり、逆風に焦る。太ももも少し張ってきた。そうこうするうちに、前半飛ばし過ぎたツケが回り、一気にペースダウン。他のママチャリに抜かされる状態に。最後はヘロヘロでゴールし、次に引き継いだ。

    1周目は気合いが空回りしたのと、ペース配分を間違え、大きな失敗に終わった。

 

    2回目以降は1回目の反省を生かし、前半を抑え気味にして入り、体力を温存したまま後半勝負に。この作戦が奏功し、何台か抜かすことができたほか、余裕を持って引き継げた。

 

    10人がチームワークを発揮し、何とか40位でゴール。300チーム中の40位で目標クリア。十分満足の成績だった。1位はお約束の自衛隊チーム。さすが日々鍛えていると感心したのであった。

   

    次の日起きたら、太モモの筋肉がパンパンに。自転車競技は太ももが命という事実を改めて認識した。そういえばオリンピックスケーターの橋本聖子自転車競技に転向した時に、子供の胴体ほどもある太もものブッとさを思い出した。

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野に咲く一輪の花は美しい