笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字386は「楽」。アタック25で見たものとは

今日の漢字は「楽」。音楽、楽器、楽譜、快楽、楽観、楽天家、楽勝、三遊亭楽太郎。「ガク」と「ラク」を意味によって使い分ける漢字。音を奏でる「ガク」と、気持ちがいい、簡単に、を表す「ラク」に分別。外国人にとって日本語は本当に難しいと思う。

    アタック25出場記。VOL5。いよいよ本選の巻。

 

    収録前日、退社後に札幌を経ち、関西空港経由で大阪に到着したのは23時。梅田の近くにホテルに投宿し、ひとり缶ビールを飲んで前祝をする。

 

   明日は司会者の児玉清さんと、沢木美佳子さんに会えるとあって、北海道からお土産を携えてきた。

    それはタレントの田中義剛氏が北海道の中札内村で営む花畑牧場の生キャラメル。当時大人気のキャラメルを児玉さんに渡そうと、新千歳空港のショップで買ってきた。児玉さん、沢木さん、そして出場者と、3つを懐に忍ばせ、これをスタジオで渡そう。

 

 その夜は少し興奮状態であまり寝つけず、寝不足気味で朝を迎えた。

 集合は13時。午前中はゆっくり過ごし、昼食をとってから朝日放送へ。覚悟しろ朝日放送。ようやくここにたどり着いた。苦節30年、小学生の頃にアタック25に出場したいと思い続けた念願が、今まさに実現する瞬間であった。

 受付で「アタック25出場者です」と言うと、受付の女性はロビーの椅子に座って待つよう指を指した。ロビーには誰もおらず、私が一番乗り。

    10分もすると、参加者らしき人たちがちらほら現れ、皆離れた椅子に座る。話かけようにも、アタックの参加者かどうか分からないし、違うと恥ずかしいので、ひたすらクイズ本とにらめっこして、予習していた。

 

 そうこうするうち、係りの人がやって来て、参加者4人が呼ばれ、控え室に案内される。

 いわゆる「楽屋」というやつだ。人生初の楽屋。8畳くらいの畳敷の部屋で、意外と狭い。この部屋が、スタジオ収録する多くのタレントの控えの間だと思うと、本当のタレントになった気分になる。

    ディレクター氏が登場。真ん中のテーブルを囲むようにディレクターと4人が座る。

 

 30代とおぼしき男性ディレクター氏の自己紹介のあと、各人が自己紹介。今回は私の北海道、東京の女性、地元関西の女性、九州の男性と40代の男女2名づつ。全員が初出場である。1時間後にはライバルとなる面々だ。

 

 ディスクター氏は、番組収録の流れを淡々と説明していく。おおまかにテレビで放送している内容通り。

 彼は、「生放送ではありませんが、途中で収録は止めません。アタックチャンスの時だけ一旦収録を止め、10分ほど休憩します」と説明。さらに「その時、児玉清さんから飴玉を貰えますよ」と説明され、場が少し和む。

   始まる前に集合写真を撮ること、帰り際に賞金をお渡ししますと事務的に述べて約30分で説明は終了。出場する4人は全員が緊張気味で、雑談する余裕などなく、静かな雰囲気が緩やかに流れた。

   そのあとメークアップ室に行き、顔にドーランを塗られる。カメラ映りを良くするために、顔が茶色に塗られ、少し気持ちが悪かった。髭をもっとちゃんと剃っておけば良かっと後悔した。

 

    説明が終わったらすぐスタジオ入りかと思ったら、前の収録が長引いているという。聞くとアタック25は2週分溜めどりをするとのこと。

 後でネットで調べてわかったことは、お手つきする参加者が多いと、問題をこなすのに時間がかかるため、収録も長引くようだ。前の組を聞くと、全国の女性アナウンサー大会だと聞いて、何となく時間がかかっていた原因がわかったような気がした。

待たされること30分。

いよいよスタジオ入りの時が来た。

(第5回 了)

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小出監督高橋尚子の力を見抜いた名伯楽だった