笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字580は「渦」。渦潮パワーで徳島ヴォルティスはJ1昇格なるか

今日の漢字は「渦」。渦巻き、渦潮、疑惑の渦中。


イタリア語の「渦」(ヴォルティーチェ)の造語をチーム名に引っ提げて戦う徳島ヴォルティスのJ1昇格が目前に迫っている。


残り3試合で3位Vファーレン長崎との勝点差が7。今週日曜日のジェフ千葉戦に徳島が勝てば2014年以来、7年ぶりのJ1昇格となる。


最近のJ2リーグは、J1から降格してきた実力あるチームや、千葉や京都のように資金力のある老舗チームが混在。各チームの実力差が拮抗しており、J2沼といわれるくらい、一度はまると脱け出せないと怖れられている。


昨年J1から降格したものの、J2ではナンバー1の戦力を誇るジュビロ磐田ですら、昇格レースに絡めない状況をみても、その言葉を如実に表している。
数年前に降格した大宮、新潟、甲府なども、J1常連でありながら、J2沼にどっぷりと浸かり、もがき苦しんでいる。


徳島は昨年4位で昇格プレーオフの最終戦に臨んだものの、J116位の湘南と引分け、惜しくも昇格を逃した。今年はその悔しさをぶつけるべく、2017年から指揮を取るスペイン人のリカルド・ロドリゲス監督の元、戦術にさらに磨きをかけ、熟成したチームとして快進撃を続けている。


大塚製薬という大手製薬会社がメインスポンサーであるものの、決して資金が豊富ではないチームにあって、2年続けて昇格レースに参入できるのだから、監督の手腕は大きいのであろう。渦潮パワーで敵を飲み込む勢いである。


私はサッカーフリークなので、試合のない平日は、ネットの書き込み、いわゆる各チームの掲示板を覗いて楽しんでいる。ここに来て3チーム、徳島と2位のアビスパ福岡(徳島とは勝点差5)、3位長崎との三つ巴の戦いは、部外者から見ればワクワク感しかないが、該当チームのサポーターや選手たちは胃の痛い日々が続くであろう。


掲示板の書き込みでは、資金力にものを言わせる長崎への批判的書き込みが多い。徳島は6年ぶり、福岡が4年ぶりのJ1挑戦と考えれば、2018年にJ1に在籍した長崎よりも、その2チームを応援したくなる気持ちもわかる。


個人的には、この3チームの中でどの2チームに昇格してほしいかと考えると、徳島と長崎かもしれない。徳島は四国唯一のJ1チームの可能性を秘めているから、地域のバランスを考える上でも徳島に上がってもらいたい。


福岡については、1998年のJリーグ参入プレーオフで我が北海道コンサドーレ札幌が破れた憎き相手。それにより札幌がJ2に降格した「室蘭の悲劇」をテレビで見て涙した者としては、正直、福岡には上がってほしくない。潜在的に嫌悪感があるから、ここは長崎の逆転昇格を期待している。


いずれにしてもあと3試合。13日の日曜日の試合のタイムアップと同時に、徳島サポーターに歓喜がもたらされるのか、それともため息とともに栄光が持ち越しとなるのか。ただし、同時刻で行われる東京Vvs長崎の結果次第では、たとえ徳島が負けたとしても、「長崎負ける」の一報が入った瞬間、スタジアムはまさに興奮の渦と化す。今週末は目の離せない、熱い戦いが繰り広げられることは間違いない。

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渦巻きロールパンは好きだ