笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字774は「終」。アタック25はとうとう終焉の時を迎える

 今日の漢字は「終」。終了、終生、終日、終点、終活。

 

    アタック25が2021年9月で放送終了という残念なニュースが流れてきた。アタック25出演者としては、いつかリベンジをと期していたので、もうそのチャンスがないと思うと断腸の思いである。

 

    以前もこのブログで書いたが、アタック25に出演したのが、10年前。その時はパネル7枚の2位で、海外旅行への挑戦権は得られなかった。その悔しさを胸に捲土重来を期していた矢先のバッドニュースであった。ちなみに番組には1度出場すると、次の出場まで5年間出られない。これまでも出場のために予選を受けることができたが、なんだかんだでモチベーションが上がらず、ずるずるとにここまで来てしまった。番組はまだまだ続くとタカを括っていただけに、番組終了は寝耳に水であった。

 

    改めて考えると、今やクイズ番組はタレント解答者が普通となった。確かに視聴率が取れるのは、馴染みのタレントがどのように答えるか、その雰囲気やプロセスに興味がいく。また「このタレントはこの問題が解答できるか」という視聴者の知的好奇心を満たすというのもある。

 

    全く見ず知らずの一般人がテレビに出てきて、その知識を披露する姿を見ても、感情移入ができない時代なのかもしれない。

 

    30年前は素人によるクイズ番組全盛期。平日の昼間から「100万円クイズハンター」や「ベルトクイズQ&Q」、夜は「クイズダービー」、「クイズタイムショック」、「アップダウンクイズ」、「クイズグランプリ」など、素人が参加して知識を競い、勝った者は高額の賞金を獲得していった。

 

    あの頃はインターネットもなく、知識を習得するためには並々ならぬ努力が必要だった。あらゆるジャンルにアンテナを立て、日頃からテレビや新聞、雑誌などに目を通し、勉強し、自ら進んで情報を得た者がクイズ博士として君臨できた。だから一般人はクイズに詳しい人を羨望の眼差しで見ていた。膨大な知識の裏側には、本人が陰で努力する姿が確実に見えていたからである。

 

    しかしインターネットで情報が氾濫する中にあって、クイズに詳しい人は尊敬されなくなった。それは調べれべばすぐわかるから。30年前は、わからないことは、身近にいるクイズ博士に聞くことが最も手っ取り早かった。今はその人に聞く以前に、スマホで調べれば事足りる。いわゆる物知りが尊敬されなくなった時代だと思う。

 

    素人のクイズ番組が減り、クイズに答えることが凄いことではなくなった今にあっては、素人のクイズのガチンコ勝負自体が受けない。逆に見知ったタレントが答えをしくじったり、意外な答えで正解したり、間違った解答者が茶化されたりというドラマ性と、より強い刺激が求められるのかもしれない。

 

    これで視聴者参加番組は、唯一「新婚さんいらっしゃい」だけになってしまった。これはこれで素人の意外な素顔や面白みがうまく引き出せるからこそ続いているので、ぜひこれからも新婚さんにはYESNOマットを持ち帰っていただきたいと思う。

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何事も終わるのは寂しい