笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字315

今日の漢字は「回」。回転、回顧、初回、回遊、迂回、回帰、回航。

「寿司でボイル海老はないだろう」。東京で初めて寿司を食べた時のこと。最初は何か分からなかった。ピンク色の物体で魚っぽくない。食べてみると、食感はパサパサで甘みも薄い。妻に聞くと、海老じゃない?との回答。そうなのだ、江戸前寿司は生の海老ではなく、ゆでた海老が出てくるのだ。ちょっとこれにはびっくりした。

  北海道に住んでいて最もいいことは、食べ物が美味しいことである。関西や東京など、約10年を本州で過ごした身としては、海産物、野菜、乳製品は圧倒的にうまい。

   特にレベルが高く、美味しいのは回転寿司。ネタの新鮮さと大きさは、キングオブ北海道。海老はもちろんナマ。丸々1匹殻付きでドカンと出てくるのは当たり前。札幌では人気店が、寿司グルメ王国北海道人の胃袋を満足させるべく、日々しのぎを削っている。

  さて、そんなわけで、独断と偏見で選んだ小生の札幌の回転寿司店ベスト3は次の通り。

   第3位  海天丸。子供がこの店が好きでよく行く。女性用のランチメニューもあり、ヘルシーに気を使っている印象。全体的にオーソドックスなメニューで万人向け。

   第2位 トリトン。北見創業。いつ行っても混んでいる。こちらはオホーツクの食材を仕入れ、新鮮さとネタのでかさをPR。小生はいつも持ち帰り寿司を利用。

   第1位はなごやか亭。札幌人の大半はこの店を勧める。こちらは釧路発祥で太平洋で取れた魚が中心。親戚が東京から来ると、必ずこの店に連れていけとせがまれる。イクラのてんこ盛りが有名。こちは2時間待ちはざら。

   北海道人は、ハレの日はジンギスカンか回転寿司を食べると相場が決まっている。小学校の運動会の夜は家族連れで大にぎわい。安い、でかい、新鮮の3拍子揃った北海道の回転寿司に行き慣れると、ボイル海老を出すような、値段ばかり高くて味にパンチがない江戸前寿司に行く気にはなれない。

 こう言えばお叱りを受けることは百も承知であるが、それでも私は本当にそう思う。ぜひ北海道で回転寿司を食べてみてください。

   食の創作性・独創性や、味付け、素材を工夫して一級品に仕上げる腕前は、東京の方が100倍凄い。しかし、素材そのもので勝負した場合は、間違いなく北海道産に軍配が上がる。だから北海道で採れたタラコが福岡に行って数倍の価値の明太子になるのが、凄く悔しいのである。

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回ではなく、のり巻きになってもーた