笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字282

今日の漢字は「仁」。仁義、仁術、仁丹、仁和寺応仁の乱、杏仁豆腐、大仁田厚秋山仁

    高校の日本史で習う、室町時代のハイライトである応仁の乱だが、今ひとつ分かりにくい。将軍足利義政日野富子が絡む足利家の家督相続問題に端を発し、山名宗全細川勝元 が東西の大軍勢に別れて京都を舞台に11年も戦争をするもの。

   普通「先の大戦」と言えば、太平洋戦争のことを指すが、京都人にとっては、応仁の乱を指すというから凄い。京都の歴史の深みを感じさせるが、どんだけ前のことを言っているのかと、半ば呆れてしまう。

  この戦いは、将軍家の世嗣ぎ問題に加え、管領畠山家の家督争いも絡み、複雑化。ただ今ひとつ戦争の目的も不明確で、勝者も結局いないという、何のための争いだったのかの疑念が残る。

   応仁の乱以降、台頭してきたのが、足軽という兵士と、下剋上の風潮。戦国時代の象徴をなすこの2つの事柄が、応仁の乱以降 見られるようになるのが興味深い。

   ドラマ性もなく、登場する管領たちも地味の塊のようなこの事件。しかし新書で応仁の乱を扱ったテーマが予想外にヒットしたのは、歴史上の事件としては誰もが知っている、凄く有名だけれども、そもそも何だっけの疑問を感じている読者が多いということの表れであろう。という訳で、おさらいの意味を込めて今日もオリラジ中田の歴史解説動画えお見てしまう自分がいる。

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人情を理解しない「朴念仁」はたくさんいる