笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字986は「在」。今年のサラリーマン川柳は在宅勤務ネタが多い

今日の漢字は「在」。在学、存在、現在、自在、駐在、滞在。

 

 今年もやってきました第一生命サラリーマン川柳。6万件を超える応募が寄せられ、その中から100作品が最終候補に選ばれた。この中からさらに投票が続き、最終的に大賞が決まる。

 ネットで公表されている100作品をざっと見て、大賞になりそうな作品を予想してみた。以下、厳選14作品を並べた。

 

いつまでも 続く黙食 我が家だけ

マスク取る 緊急事態 ノーメーク

娘とは アクリル板より 厚い壁

在宅で いついしか妻が 管理職

巣ごもりで MからLへ 服反応

シュウカツヤ 君はスタート 俺ゴール

やっぱりね 亭主出勤 留守がいい

マスク顔 確信もてず 見つめ合う

一日中 チャットやりとり 会話ゼロ

コロナ禍で V字回復 肝機能

うっせいわ それは歌なの 僕になの

恋心 マスク外せば 花と散る

8時だよ! 昔集合 今閉店

マリトッツォ 部長に見せると クリームパン

 

 以上、賞を取りそうな川柳を自己流にチョイスした。

 コロナ禍による在宅勤務、いわゆるテレワークを題材にしたネタの多いこと。時代を反映しているとつくづく思う。

 

 うまいなーと思うのは、「コロナ禍で V字回復 肝機能」。コロナ禍で外で飲む機会が激減し、肝臓にはいい。しかし、ひとつ間違えると、運動不足で「巣ごもりで MからLへ 服反応」になるから注意も必要である。お酒は減るけど、運動不足で太るという悪循環にどう対処するか。まるで禅問答のような難題への対応が浮き彫りになっている。

 

「シュウカツ」も就職活動と終活の掛詞。就活は未来へ。終活は終焉へと真逆の悲哀を感じる。ところで、最近やたらと「終活」の文字が踊るが、私はこの言葉には懐疑的である。それは終活の前に訪れるであろう、認知症問題を避けて通れないから。ボケてしまうと、終活どころではない。私が思うに、終活の前に「認活」が絶対に必要だと思っている。「認活」とは「認知症にならない活動」。認知症研究者には、ぜひ数年以内にこの方程式の答を導き出してほしい。

 

 「マスク顔 確信もてず 見つめ合う」は、けなげにお互いを確認しようとする情景が思い浮かぶ。しかし逆の発想で、マスクによる効能もある。それは、挨拶したくない人にばったり会っても、挨拶しなくていいこと。要するにマスクで顔がよくわからないから、「気づかなかい」ふりをすればいい。私は何度かこれでピンチを切り抜けた。嫌なヤツには気づかないフリ。マスク顔はその心理を後押ししてくれるからいい。あまり人に会いたくない自分としては、マスクはうってつけなのである。

 

 さて、そろそろ大賞に。

 映えある大賞は、「在宅で いつしか妻が 管理職」。これに決定。

 経験上、テレワーク中に妻の言葉で「うっせーわ」と思ったことが何度あったことか。まるで上司のような口ぶりに、この川柳が私のハートにドストライクだったのである。

 

 皆さんも大賞作品を予想してみてください。

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自分の潜在意識を覗いてみたい