笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字940は「索」。検索して深海魚を釣り上げろ

今日の漢字は「索」。索引、探索、捜索、思索。

 

    斎藤孝氏が、いろいろな好奇心や興味を持つ工夫として、「検索力が世界を拡げる」と述べている。つまり、ネットの検索で様々な情報に触れることで自らの視野を拡げるという。さらに「検索力」を駆使して「深海魚を釣り上げよう」とも言う。海の底に埋もれた目立たない、日の目を見ないネタを探し出し、ハマるきっかけにしてはどうかということである。ちなみに斎藤氏は、この手法で地下アイドルとモデルガンクラブの深海魚情報に興味を持ち、ハマったようである。

 

「検索力」とは少し違うが、最近それに似たような経験を。会議の場で初めて会う社員が、議事録をパソコンで打っていた。よくよく観察してみると、手元のキーボードを見ずに打っている。いわゆるブラインドタッチ。私はそれを見て「かっけー」と今更ながらその姿に惚れ込んだ。

   ただ「かっけー」で終わるのは悔しい。アラ還世代だって練習すればブラインドタッチができるはず。と「検索力」に火がついて、ブラインドタッチ初心者用の動画をユーチューブ検索。あっさり見つかり、そのテクニックに見入った。

 

    動画を見て気づいたことは、キーボード上の「j」と「f」の部分に突起物があること。この突起物を触ることで位置関係を特定できる。点字みたいなものだ。何十年もパソコンをいじってきて、その突起物に全く気づかないのも「はんかくさい」(北海道弁のアホ)が、知らないものは知らない。これも私の中での「深海魚を引当てた」ことに例えられるのではないかと思う。

 

    さて、初心者動画を見てブラインドタッチに取り組むものの、そう簡単にはマスターできない。キーを見ないで打つ練習なので、どこにキーがあるかを想像しながら打つので頭を使う。タイピングも亀の歩みであり、まるで3歳児。このブログをブラインドタッチで書くのも四苦八苦。えらく時間がかかる。

 

    しかし新たなことにチャレンジするのは脳の活性化にもつながる。ネットが世に出る前は、ブラインドタッチのやり方を知りたくても、人に聞くか、本か雑誌で勉強するしかなかったが、今や無料のユーチューブで勉強し放題。便利な時代である。ネットの情報洪水の中を検索という方法で深海魚を探り出す方法もあるが、どれくらい時間を浪費するかわからない。

 

    それよりも、今回、会議の場で気づいたように、ちょっとしたしぐさがアンテナにひっかかり、それを機に興味の幅が広がり、ユーチューブでお勉強という新たな経験も時間効率としてはいい。ネッサーフィンで探り充てるのも大事だが、それ以上に、日常生活の中にちょっと気になる情報を、いかに興味をもって深く掘り下げていくか。それによって楽しみも増えていくであろう。

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索道は「ロープウェイ」